本稿0535【カリギュラ効果】の文末に、スノッブ効果のことを改めて説明する、と書きました。チョッとまとめてみましょう。
スノッブ(snob)とは「オレは特別。選ばれた人間」という意識を持つ上から目線の人を揶揄した言葉です。「俗物」「お高くとまった人」「気取り屋」「紳士気取り」などと訳されます。
こういう人の心理を利用したマーケティング手法がスノッブ効果です。
スノッブは、「オレだけ」気分を満たしてくれる限定的で希少性が高い商品やサービスにほ躊躇せずカネを払います。行きつけの高級レストランで「特別な●●を買い付けましたよ。あなたに食べてもらおうと思って」と耳打ちされたらイチコロです。
テレビ通販などで見られる卑近な殺し文句をいくつか挙げてみましょう。
「ここでしか買えません」
「放送終了後30分間だけ」
「10個限定」
「選ばれた人だけに」
商品そのものではなく、購入する行為と購入するアタシに特別感か醸し出されているでしょう?スノッブ効果の利用です。限定性や希少性を訴えることで購買意欲を刺激しています。
アメリカの理論経済学者Harvey Leibenstein(ハーヴィー・ライベンシュタイン)が「消費者需要理論」として1950年に提唱しました。スノッブ効果の他にバンドワゴン効果およびヴェブレン効果があります。
バンドワゴン効果はスノッブ効果とは逆の心理(特別感ではなく協調感)です。「みんなが買っているから私も」。
ヴェブレン効果は、価格が高いほど価値を感じる心理です。高ければ高いほど購買意欲が増すのですが、見せびらかしたいという顕示欲求が背景にあります。これ見よがしにフェラーリに乗る人などか例に挙げられることも。
高いカネを払って購入したニセモノを「あんなに高かったんだからホンモノに違いない」と信じてしまうプラシーボ効果(本稿0107)とは違います。「値段が高いから」という点では共通しますけど。
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