日中、エントランスフロアの中の長椅子に、チョコンと腰掛けていた可愛いおばぁちゃんが居た。
どうもアルミの大きな引き戸が開けられずに、私は中に入るのに苦戦していた。
やっと入れると、長椅子のそのおばぁちゃんも
『私にも固くて固くて開けられずに困っちゃいましたよ』
ニコニコしながら、そう言った。
『自治会に伝えておきますね。これじゃ入れませんものね。』
ニコニコしながら、そのおばぁちゃんは言った。
『そうですか。お願いできると有り難いわ』
と、一緒にエレベーターに乗った。
やや腰も曲がっていて、彼女のシルバーカーと共に一緒に並ぶと、私の3分の2ぐらいの背にしか感じられなかった。
実に、その笑顔が素晴らしかったのだ。
可愛い

なんて微笑ましい春さき笑顔の人だろうと、心が暖かくなる思いがした。
私もこんなおばぁちゃんになりたいと思った。
現況、無理だな

なんでもクレームつけたがる、意地悪ばぁさんだもの

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