西武渋谷店が9月末に閉店 周囲の商業施設との競争激化
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そごう・西武が、西武渋谷店を今年9月末を以て閉店させることを明らかにした、ですか。昭和43年、前年に東横百貨店と当時日本橋にあった白木屋百貨店を経営統合、道玄坂に新しく「東急本店」を開店させた東急百貨店を中心に、東急文化会館、東急プラザと言った複合商業施設を次々と開店、渋谷エリアの商業の寡占状態を固めていた東急グループに挑戦すべく、池袋を本拠地とする西武百貨店がA館・B館からなる新たな百貨店を渋谷に開店させたのは、当時としては結構センセーショナルな出来事だったようです。東口にあり、西武池袋線のターミナルデパートである西武池袋店を擁する西武百貨店ですが、西口の東武東上線のターミナルデパートたる東武百貨店、西武百貨店に隣接する丸物百貨店(現在は池袋パルコ)、三越池袋店(現在はヤマダ電機LABI池袋店)と群雄割拠の状況の中で、地域一番店として地歩を固めていた勢いもあり、「東急王国」の様相の渋谷進出で挑戦状を突きつけた訳で、池袋に次いでオープンする渋谷パルコと合わせ、所謂「区役所通り」「公園通り」を当時(昭和40〜50年代)の日本の若者文化の発信地に育て上げたのが、西武百貨店渋谷店でした。
「感度いかが、ピッピッ」や「おいしい生活」と言ったセールスコピー等で世の注目を集め、池袋とともに様々な先進的な文化の発信地となっていた西武百貨店ですが、それに刺激されたか東急陣営も109や東急ハンズ(現在はHANDS)を開店、西武もロフトを立ち上げ、競争の中でよりメジャーな存在となったのが渋谷であり、西武渋谷店も時流に合わせリニューアルをした次第。
しかし、東急百貨店東横店、東急文化会館、東急プラザ等の建造物の老朽化に直面する東急サイドが渋谷という商業地自体が「若者文化の発信地」になり過ぎた一面があると感じたのか、新たなビジネスゾーンにもなり得るコンセプトで大規模な再開発を行い、東急文化会館は渋谷ヒカリエに姿を変え、東急百貨店東横店は解体され新たに渋谷スクランブルスクエアが建造され、東急プラザは渋谷フクラスに建て替えられその一部となり、東急百貨店本店も建て替えのために姿を消しました。
そうした中、昭和43年の開店時の外観を残す西武百貨店渋谷店はその古めかしさが目立つ印象となり、周囲の他の大型商業施設との競争に後れを取るようになり、ブランドショップブースの撤退も目立ち、空き区画が目立つようになったのだとか。記事曰く「同社は今年3月に、新経営体制を発表した。4月1日付けで新社長に就任する代表取締役の劉勁(りゅう じん)氏は、大規模改装や組織改革などを進めてきたこれまでの改革フェーズから、一歩進んだ成長に向けて攻めるフェーズに入ることを表明していたが、新体制が発足する直前に同社の象徴ともいえる店舗の閉鎖という重い経営判断が下された。」そうで、加えて、周辺エリアの再開発をめぐって土地と建物を所有する権利者との賃貸借契約の継続で合意できなかったこともあり、それが主因となって「今年9月末にて営業終了」を決断した次第とか。「A館」と「B館」が閉店し、西武百貨店の“自前の施設”である「ロフト館」と「モヴィーダ館」は、営業を続ける見通しだとか。
東急百貨店という屋号の店舗が無くなり、西武百貨店渋谷店も無くなると、渋谷から「百貨店」が消えることになります。時の流れではありますが、何とも寂しい気がします。
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