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大相撲三月場所十二日目、唯一の一敗で賜杯レースの先頭を走る東関脇霧島は二敗の東横綱豊昇龍を上手投げで制し、二敗の西前頭五枚目琴勝峰が西前頭筆頭義ノ富士を叩き込みに仕留め、同じ二敗の東前頭十枚目豪ノ山が西大関琴櫻の押し出しに屈し、一敗に霧島、二敗に琴勝峰、横綱豊昇龍はトップと星二つ差の三敗に後退する星勘定の賜杯レースとなりました。
さて、昨日一敗同士の豪ノ山を突き落としに退け連日の「大一番」に臨む霧島は、立ち合いから横綱豊昇龍の左上手を引き、激しい攻防の中、上手を離さず横綱の下手投げとの投げの打ち合いも、そのまま右からの上手投げを決めて勝負あり。豊昇龍に星二つ差を付けました。「最後まであきらめずにやれてよかった。2人とも大事な取組。負けないようにいった」とは、取組後の支度部屋でのコメントですが、霧島の気迫が横綱を上回った印象がありました。
一方、西前頭五枚目琴勝峰は西前頭筆頭の義ノ富士と対戦。立ち合いから突き押しの応酬で、義ノ富士の押しを琴勝峰が受けるような形となるも義ノ富士が前に出てくるところを瞬時に右に開いて叩き込みを決めて勝負あり。義ノ富士に7敗目の黒星を付け、琴勝峰は星を二桁に乗せました。
豪ノ山を三敗に後退させた琴櫻が給金直しを決めた一方、「綱取り場所」に臨んだ東大関安青錦は東前頭四枚目大栄翔の突き倒しに屈して5勝7敗と後がない星勘定に。NHKのテレビ正面解説を務めた元小結の舞の海秀平は「綱取りを逃したショックで気持ちが切れているのかも」とコメント、第68代横綱朝青龍もXで「身体が張りがどこ行ってしまった? 病院行ったほうがいいよ。これは」としていましたが、粘りも無く、これが先場所までの「あの安青錦」と同一人物なのかと疑いたくなるような今場所の安青錦の土俵であり、場所前、「来場所角番」など想像だにしなかったのが安青錦でした。一昨年の十一月場所で優勝後に5勝10敗で負け越して角番となった琴櫻は、以降の場所は「何とか勝ち越して面目を保つ」展開を繰り返して二桁に乗せられない土俵が続く琴櫻のケースもあり、その轍を踏むのが安青錦となるのかもしれません。
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