ちょっと前、ネットのブック・レビューを読んだ。
三津田信三『作者不詳 ミステリ作家の読む本』。
レビューに掲載されていた写真が記憶とちがったが、作者も作品も読んだ記憶がある。
たぶん独身時代だから、もう10年以上前だろう。
中身はまったく覚えていなかった。
でも面白かったのは覚えている。
それからしばらく、三津田信三の本を読んでいたから。
ホラー系の作品が多く、当時、独身で一人暮らしをしていた俺は、本を持ってジムに行き、エアロを漕ぎながら読んだものだった。
すっげぇ怖くて、エアロ漕いで汗かいてるのに、全身が冷たくなるんだよね。
なんて話を職場でしたら、
「なんで、わざわざジムに行ってホラー小説読むんですか?」
と聞かれたものだ。
「ひとりで読んでたら、怖いでしょ」
胸を張ってこたえると、失笑されたけど。
このところ、めっきり小説を読まなくなったものだけど、ちょっと読みたくなった。まったく覚えていないというのも、新鮮でいい。
本棚を探したけど、なかった。
もう一回買うか、と思って検索すると、文庫の上下で一冊1000円を超える。つまり文庫上下巻で2000円だ。
うーん、と悩むところ。
表紙が記憶と違うな、と思ったら、ちがう出版社から出し直したようだ。
前の版が出ていたのが、ずいぶん前だから、というのもあるだろう。
どっかになかったかなぁ、と本棚や本をしまってあるダンボール、実家などあちこち探したんだけど、なかなか見つからなかった。
あきらめて買うか、次図書館行ったときに借りるか、と思ったときに、ふとふだん行かない屋根裏みたいなスペースが気になった。
あのスペースに、本の段ボールも置いてなかったっけ?
こういうときにみつかることって、まぁないよな、なんて思いつつ、段ボールをみつけて開いてみた。
いくつかの本の中に、目当ての本があった。
少し前に、といっても1、2年のスパンの話だけど、あのあたりの段ボールを開いて、あぁこんなところにも本しまってたんだ、なんてことがあったと思う。
何があったのかまでは覚えてなかったけど、無意識に残ってたのかもしれないな、なんて思いながら、自室にもっていった。
そのあと、ふと思ったね。
ひょっとして、本の方に俺が呼ばれてたりしてね。
ホラーだけに、ちょっとそういう空想をするのも楽しい。
一度読んでる本だから、それほど怖さはないんだけどね。
週末か休日、楽しみに読もう。
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