スタッフの多くが移民で構成されたニューヨークの観光客向け大型レストランで織り成される人間関係を、ユーモラスかつ痛烈に描いたドラマ。イギリスの劇作家アーノルド・ウェスカーによる1959年初演の戯曲「調理場」を原作に、「コップ・ムービー」などで知られるメキシコ出身のアロンソ・ルイスパラシオスが監督・脚本を手がけ、まぶしく先進的なニューヨークの街とアメリカンドリームを求めて滞在する移民たちの姿を対比させながら、ほぼ全編モノクロ映像でスタイリッシュに描き出した。
ニューヨークにある大型レストラン「ザ・グリル」の厨房で、いつも通りの忙しい朝が始まった。そんな中、前日の売上金の一部が消えたことが判明し、従業員全員に盗難の疑いがかけられる。さらに新たなトラブルが次々と発生し、料理人やウェイトレスたちのストレスはピークを迎え、厨房はカオスと化す。
「ザ・グリル」の料理人であるメキシコ移民の主人公ペドロを「コップ・ムービー」にも出演したラウル・ブリオネス、彼の恋人で秘密を抱えるアメリカ人ウェイトレスのジュリアを「キャロル」のルーニー・マーラが演じた。2024年・第74回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。(映画.comより)
<2025年6月15日 劇場鑑賞>
この映画、ほとんど記憶に残ってないです。ルーニー・マーラが結構好きで、だから鑑賞してみたのだけれど、たくさんの人が出て来てごたごたしているだけで、あんまりなんだったのかわからない映画でした。別にモノクロ調でなくてもよかったと思うし。 とにかく大きなレストランなんです。だから、数えきれない人数の人たちが働いていて、しかもはやっているから、連日戦場のような忙しさ。厨房でも怒鳴り声が飛び交います。しかも高級店ってわけではないから、設備も貧弱。厨房の床が水浸しになっている描写も。こんな裏側見てしまったら、このお店に行けなくなるかも。まぁどこもそうなのかもしれないけれど。
最初はごく若い女性が、メキシコから細いコネを頼ってアメリカに出てくるところから始まります。親戚?おじさん?よくわからないけれど、とにかく現状を打破するため、少しでもマシな生活をするためにアメリカに出てくるわけです。でも、おじさんだって毎日が精いっぱい。そんな細いコネで頼られても、そもそも彼女のことを覚えていないくらいです。あれだけの人数の厨房、一人くらい増えても誰も気づかないわけですが、あとの話はおじさんと恋人のルーニー・マーラに移り、また現金盗難事件が起きたりするので、最初の彼女はここでフェイドアウト。なんだったのかよくわかりません。
まぁそれでも、豊かではない国から、何かを目指して出てくる移民たちの現実を描いているという点では、よくできた映画なのでしょう。現金盗難事件も、結局はなんだったのか、力の抜ける展開で、やはり移民たちのカオスを描くうえでの触媒に過ぎなかったのでしょうね。あんまりお勧めしないかな。
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