五気六味:温/辛、苦
帰経:肝、心包、胆
はたらき・適応症状
1、活血行気
気滞血瘀による生理不順、生理痛、頭痛
2、去風止痛
関節、筋肉の痛み、腫れ、冷えによる頭痛、めまい
巡りを動かし、痛みを解きほぐす――「川芎(せんきゅう)」の薬膳的はたらき
川芎(せんきゅう)は、古くから血と気の巡りを整える代表的な生薬として知られ、特に女性の不調や頭痛のケアに欠かせない存在です。
「血の薬」とも称されることが多く、滞りから生じるさまざまな痛みに用いられてきました。
今回は、川芎の性質と働きを、東洋医学の視点からわかりやすくご紹介します。
◆ 五気六味からみた川芎
五気:温
体を内側から温め、冷えによる血行不良を改善します。
六味:辛・苦
辛:巡りを強く促し、停滞を動かす
苦:余分な滞りを除き、引き締める
帰経は 肝・心包・胆。
血の調整を司る肝、心と血流を守る心包、決断や巡りに関わる胆に作用し、全身の流れをスムーズにします。
◆ 1.活血行気 ― 気血の滞りを解消
川芎の中心的な働きが「活血行気」。
気滞血瘀(気と血の滞り)が原因で起こる不調に力を発揮します。
生理不順
生理痛
締めつけるような頭痛
これらの症状は、気と血がスムーズに巡らないことで起こりやすく、川芎はその根本に働きかけて体を整えます。
◆ 2.去風止痛 ― 風と冷えによる痛みを鎮める
川芎は「風」を払い、痛みを止める作用も持っています。
関節や筋肉の痛み・腫れ
冷えによる頭痛
めまい
外からの冷えや風、または体内の巡りの悪さが引き金となる痛みに対し、温めながら流れを回復させる点が特徴です。
◆ 女性の不調に寄り添う生薬
川芎は、血の巡りを重視する漢方処方に多く配合され、月経トラブルや冷えを伴う症状の基本生薬として位置づけられています。
体を温めながら動かすため、冷えやすい体質の方にも用いられます。
◆ おわりに
血と気を動かし、痛みを解きほぐす川芎。
生理痛や頭痛、冷えを伴う関節・筋肉の痛みなど、「滞り」からくる不調を感じたとき、東洋医学の知恵として知っておきたい生薬です。
日々の体調を見つめ直すヒントとして、川芎の働きを意識してみてはいかがでしょうか。
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