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2025年12月26日07:13

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クルマ0512 救済されたものの(POPE WAVERLEY)

前回、19世紀末から20世紀初頭に、自社で組み立てた車体に専門メーカーが作った電気モーターをポン載せするEVが乱立したと記しました。
でもポープ・ウェイバリーのように、信頼できて医者が往診に用いるようなシッカリしたEVを製造するメーカーもありました。

アメリカを二分する南北戦争(1861〜65年)で、奴隷制を否定する北軍の中佐だったAlbert Augustus Pope(アルバート・アウグストゥス・ポープ)は、1898年にインディアナポリスで自転車製造を始めました。
この事業はクルマ生産に発展し、1904年にPope Motor Car Co.(ポープ自動車)なるメーカーとして登記します。

"Waverley(ウェイバリー)"というニックネームが付けられた写真のクルマは、48ボルトで3馬力を発生するDCモーターを動力とする最高速度25km/hほどのモデル26で、1100ドル(約2200円、現在の感覚では1000万円以上でしょうか。クルマは超高級品でした)で販売されました。

https://share.google/images/UwW4h0rAG477iSWjh

2Vバッテリーが24個(48V)積まれていた四角い車体後部。

https://share.google/images/UwTehxzjNp5CzlLXM

ステアリングは時代を反映したティラー式です。その根元には1890年に特許が取得された電圧計・電流計が備えられていました。
また、足元にはアクセルとブレーキの2つのペダルしかありません(クラッチがありませんので)。

https://share.google/K38UNY7V4fKsakJkO

運転はすこぶる容易ですし、クランクを手で回してエンジンを始動する労苦も無いので、女性でも気楽にドライブできることを広告で訴求しました。

https://share.google/ul3urlprFaXOklGoh

1908年、フォードがT型(本稿0205)を世に送り出すと、性能でも価格でも全く太刀打ちできないポープ自動車はその年に倒産します。しかし、ひしめくB級EV車とは一線を画す同社のクルマを消滅させるのは忍びないと思ったインディアナポリスの実業家たちが救済し、Waverley Company(ウェイバリー社)と名を変えてクルマ生産を続けました。しかし、ガソリン自動車の著しい性能向上がEV(蒸気自動車も)の息の根を止め、1916年で生産を終了しました。

ポープ自動車〜ウェイバリー自動車は数多くのモデルを世に出していますが、多品種少量生産のためか残存数は限られているようです。
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