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2025年12月11日05:34

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プルトニウムの有効利用と消滅

専門家のお話ですが、ウラン238から作られるプルトニウム核燃料は、まず、プルトニウム239のガンマ線強度は全く問題にならないくらい弱いといいます。アルファ線は多量にでますが、その実体は大きなヘリウム原子核だから、ガンマ線(電磁波)やベータ線(電子線)とは異なり、紙でも遮蔽できます。

パックすればポケットに入れて持ち出せ、検知は困難なので、テロリストには絶好の獲物、社会的には大変な厄介ものなのです。それでアメリカでは、法律によって使用済み核燃料から化学再処理でプルトニウムを抽出することを禁じ、地下岩塩層内にそのまま保管する計画を進めています。しかし、これには問題があります。

米国原子力委員長・故シーボルグ博士は、「そうして保管を進めれば、500年後には『プルトニウム鉱山』になってしまう。放射能レベルが五桁下がり、容易にプルトニウムのみを取り出せるようになるからだ」と警告しました。

これでは本当の解決策にならないのです。そもそもプルトニウム239や241は、核分裂を起こす貴重なエネルギー源(中性子源)です。それをただ貯蔵放置したり無駄にしたりするのは、無能の極みだと言います。

日本政府もプルトニウムの処理に困り、通常のウラン燃料と混ぜてウラン・プルトニウム混合固体酸化物(MOX)核燃料に加工して、軽水原発で燃やそうとしていますが、手持ちの貴重な核分裂性物質を減らすだけだと言います。

しかも、軽水原発では1回の燃焼でせいぜい半分しか燃やせないので、解体・再処理・再加工・燃焼を繰り返さなければならず、不経済です。世界各国が、日本はプルトニウムで原爆を作ろうとしているのではないか、と疑っているから、MOXは非核武装の政治的ジェスチューとして必要なのかもしれません。

だが、MOXの推進は日本各地の原発にプルトニウムを分散させ、明らかに発電コストを高め、無駄な経費を増大させます。もっと有効に利用しつつ消滅させるべきだと言います。プルトニウムを消滅させるにはトリウム系核燃料炉または熔融塩炉に入れるのがよいと言います。

既存のウラン利用炉で燃やしたのでは、炉内でウラン238から再び燃やした半分のプルトニウムが作られる。だが、トリウム炉または固体核燃料炉に入れるのであれば、1回の燃料で入れたプルトニウムの半分くらいしか燃やせない上に、ウラン232の高放射能のために、ほとんど後の化学処理・燃料体加工ができない。

その点、トリウム熔融塩炉であれば、溶かし込まれたプルトニウムは無駄なく着実に燃焼消滅できると言うのです。これは、日本の国是である核兵器全面廃絶にも、最も有効な具体策です。核兵器の廃絶があって初めて、真の核エネルギー平和利用が世界に展開できるのです。

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