Facebook「スカッとしませんか?」
1月1日に生まれた息子は、足の指が6本あった。
「多指症」というらしい。
医師は「よくあることです」とさらりと言い、1歳前後での手術を勧めた。
俺も妻も、将来靴が履けなくなるなどの不安から手術には同意しつつも、「1歳で全身麻酔なんて負担が大きすぎるのでは?」と心配でたまらなかった。
友人たちからは「めでたい日に生まれて神の子じゃん!」
「せっかくの授かりものを手術で取るなんて親としてどうなの?」など無責任な意見が飛び交い、さらに悶々とする日々。
何より心配だったのは、孫の誕生を心待ちにしていた俺の両親への報告だった。
悩み抜いた末、思い切って打ち明けると、親父は「あ、そういえばお前も多指だったな。忘れとったわ」とあっけらかんと言った。
「え? 俺が?」
驚く俺に、お袋も「そうだったそうだった、お父さんも多指だったって言ってたねぇ」と笑う。
なんと、親父も俺も多指症だったらしいのだ。
初めて聞く事実に驚愕していると、親父はさらに続けた。
「豊臣秀吉も多指だったんだと! だから大物になるってよく言われたらしいわ。結果これよ! ガハハッ!」
どうやら我が家系ではよくあることらしい。
親父は、昨日息子から「もうすぐ孫ができるよ」と言われて、ようやくこのことを思い出したそうだ。
「お前の子供、足の指多いかもだけどあんま気にすんな」
そう言おうと思っていた矢先の報告だったらしい。
両親の明るさに救われ、俺たちの不安は一気に吹き飛んだ。
ログインしてコメントを確認・投稿する