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2025年08月29日09:40

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松原照子の「世見」(転載)

本日の世見  2025年8月29日(金曜日)

『太陽暦の誕生』

一日の時の流れを24時間と決められたって、凄いことですね。
「1日=24時間」が当たり前の私達ですが、天体の運行から時の移り行くのを知った古代人は、天才というより、神様がその人の体に宿ったのでは、という思いにもなります。

エジプトの人々は天空を見て、日の出直前になると東の空に現れるおおいぬ座のシリウスが、ナイル川の増水する前兆だと、氾濫期、地面の回復期、乾期の三つに分けて、ナイル川に沿う農耕に役立てて暮らしていました。
当時の天空に輝く星達は、今とは違い、スッキリハッキリと近くに見えたことでしょう。
太陽とお月様の変化にも、きっと気付いていたことと思います。

時の移り行くことを理解した人々は、太陽が規則的に位置を変えて天空上に存在し、ある期間が過ぎるとまた、再び元の位置から登場することに気付き、そのことに感動したことでしょう。
お月様の満ち欠けにも規則が存在することを知った人々は、天空には神々がおられると思って暮らしていたのだと思います。
やがて、天空の行動と自分達の日々の生活とは密接な関係があることを知り、そのことを理解していったのだと思います。

あの古代エジプト時代の遺跡である「カルナック神殿」には、夏至の日没、冬至の日の出の方向が、正しく決められた回廊があるといいます。
やがてエジプトの人々は、太陽の通り道を知り、一年の長さを見付けました。
そして誕生したのが太陽暦です。
勿論、古代エジプト人だけが時の移り変わりを見付け出したのではありません。
イギリスの「ストーンヘンジ」もその一つです。
現代人は、感動を益々手に入れにくくしています。
時をかけ、天空から時の移り変わりを実感せずともわかりますし、今ではスマホで知りたいことも知ることも出来、AIが自分の好みの絵も描いてくれるのですから、感動なる思いは、近い将来人類から消え去ることでしょう。


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