強烈な別れの記憶がひとつある。
高校を卒業した姉が東京に上京するため、家を去った時の別れの記憶。
小さな声で「じゃぁね-」とつぶやき、玄関のガラス戸を閉じ去った。カラス越しに見える彼女の影を目で追いながら、寂しさのあまりわんわん泣いた。
恋人と別れたとき、両親との別れよりもこの事が頭に浮かぶ。初めての悲しみの体験だったからかもしれない。
今日、夫を会社まで車で送った。長期出張に行くからだ。夫のような息子のような夫。
子どもさんを遠方の学校に送り出す親の気持ちってこんな感じなのかしら?と思う私。
私の、両親も私が家を去るときは、この様なキュンとする気持ちになっていたのだろうか?今更ながら、あの「おかえり」の一言には色んな気持ちが込められていたんだなと、思いを馳せる。
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