「息子の部屋」などで知られるイタリアの巨匠ナンニ・モレッティの代表作のひとつで、1994年・第47回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したシネマエッセイ。これまでの監督作で自身の分身ともいえる主人公“ミケーレ”を演じてきたモレッティ監督が初めて自分自身として登場し、ローマとシチリアの島々を巡る姿をユーモアたっぷりに描く。
夏のバカンスシーズンで閑散としたローマ市内や郊外をベスパで巡る「ベスパに乗って」、脚本を執筆できる場所を求めて友人と共に世界遺産ストロンボリ島のあるエオリエ諸島を船で巡る「島めぐり」、原因不明の激しいかゆみに悩むモレッティ監督が様々な医者の元を訪れる「医者めぐり」の3章で構成。「ライフ・イズ・ビューティフル」のニコラ・ピオバーニが音楽を手がけた。(映画.comより)
<2025年2月23日 劇場鑑賞>
和歌山のミニシアターで、新作「チネチッタで会いましょう」公開記念にと、旧作を上映していました。スクリーンは一つでスケジュール入れ替えなので、連続して見れたわけです。この映画、よく聞くんだけれど実は未見で、気になっていたところでした。早速鑑賞。
話は上にある通りです。第1章「ベスパに乗って」。イタリアですから、とにかくベスパに乗るわけです、王女じゃなくても。そして憧れのジェニファー・ビールスに偶然会ったり(なんでや!)、閑散としているから、手放しで歌いながらベスパを運転したり。ただただ日常を楽しむおじさんが描写されます。
そして第2章。脚本を書きたいので、どこか静かで集中して書ける場所を探して、文字通り「島めぐり」をするわけです。友人の家も、案外前の道が賑やかだったり、船に乗って”土地”から離れてみても、やっぱりなぜか騒がしい。「ここも違う」とかなんとか言って、親切にしてくれる友人と二人、ああでもない、こうでもないとダラダラ過ごします。勤め人の私なんかは「なんてのんきな」と羨ましい限りでしたが、そこまで成功するのに苦労いや、努力してあるだろうから、羨んではいけませんね。
第3章「医者巡り」。これこそ、身体が痒いとか、調子が悪いとか言って、監督が医者巡りをするわけです。「この医者ではちっともかゆみが治まらなかったなぁ」とか「しかし、このかゆみはなんなんだ」とか言って、逡巡しているわけです。みなさん!体が痒いと言っておじさんドクターに診察を受けているおじさんの診察現場、見たいですか?(笑)。もちろん、本人は大真面目に医師を探していますし、症状も本当に深刻だったのでしょう。それはわかるのですが、だからと言って延々医者巡りをしている動画を見せられても・・・。
イタリアっておもしろい国ですね。こんなおもいっきりパーソナルな映画が大ヒットするなんて。確かにのほほんとしていて、癒される映画ではありましたが。そして、確かにちょっとうらやましくもあったのですが。
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