女性向け界隈には、検索避け(ゾーニング)という言葉がある。その創作を嫌がる人、地雷とする人に見せないための配慮をするという文化だ。別に男性向けにそういう言葉がないわけではないが、文化としては定着していない。
そして私は男なので主に男性向け界隈に生息している。つまり検索避けという文化を通らずに育ってきた人間だ。
だから私は検索避けの文化がわからない。いや、上記したような配慮のためであることは理解しているが、それにしても必要か? と思ってしまう。
男性向け界隈の場合、嫌だと思ってもそれをスルーするのが一般的で、文化とも言えるだろう。
自分にとっての地雷が流れてきても「でもこれが好きな人もいるんだよな……検索避けした結果、これを求めてる人のもとに届かないのは悲しいよな……」となる。
だから男オタクは別に地雷が流れてきてもびっくりしないし、あんま不快にならないし、落ち込みもしない。というかなんなら目に入りはしても認識していない。もし認識したとしても「あ〜!これは私の趣味とはちょっと違いますかねえ!!まあいいや次!」と一瞬で気持ちを切り替える。わざわざ地雷なものに対し、自分の感情や気持ちを消費するのが無駄だからだ。
例えば私はNTRがだいっきらいで地雷でほんっとうに嫌なのだが、ただ見かけただけだったら「あ〜はいはいNTRね」で済む。でも押し付けられたら拒絶する。
そう考えると多分女性向け界隈の場合、地雷が流れてくるとそれを押し付けられているとなるのかもしれない。これは女性向け界隈をsageたいとかではなく、客観的になんかそんな感じなのかなと思った。
男性向け界隈にとって「地雷が流れてくる」というのは、道端で歩いていたらキモい虫を見かけたぐらいの感覚だ。「うわっ」とはなっても、それで虫を殺すわけでもなく、ただちょっと離れて横を通るだけ。大抵の人はそうするだろう。
そして男性向け界隈……というより男オタクは、良いものはみんなに共有したい生き物で、それが文化になった。それがコミケがここまで大きくなった要因だと思う。
実際、元々オタク界隈というのはほとんど男しかおらず、男が主体で界隈を引っ張ってきた。厳密には女性のオタクも結構いたのかもしれないが、女性オタクは男オタク以上に言い出しにくいところがあっただろうからオタク同士つながることが難しかったんだと思うのでこれはしかたないことだ。男オタクの場合はなんていうか、もうオタクは当たり前に迫害されるものだからいっそのこと公言して仲間を見つけようみたいな感じだったのかもしれない。(オタク黎明期を生きていない私には当時のことはわからないが)
女性オタク界隈の文化にも納得はできる。配慮することは決して悪いことではない。ことエログロに関しては特に、配慮した方がいいというのはあまりにも真っ当で正論だ。
ただ、一人の男オタクとして私は、検索避けされた結果、検索しても求めているものが出てこないのはとてもつらい。
私は別に特別えっちなのを求めているわけではないので、検索した時にえっちなのばっか出てきて邪魔だなと思うことはたまにあるが、えっちなのを求めて検索する時もあるので、それで出てこないのは結構萎えてしまう。
結局どこまで言っても男性向け界隈の場合は、「嫌なものは見て見ぬふりやブロックなどをしてスルーすればいい」でしかない。嫌なものを見ても全然ダメージを受けないから。だから女性向け界隈とは混じり合えないんじゃないかと思う。
ただ、一つだけ言っておくとこれは決して性別の問題ではない、便宜上男性向け女性向けと分かれているが、飽くまで界隈としての分け方だ。というのも男性向け界隈に生息する女性は当たり前のように男性向け界隈の文化で生きているし、女性向け界隈に生息する男性は女性向け界隈の文化で生きている。もちろんある程度性別による性質に引っ張られるところはあるかもしれないが、性別の問題ではないだろう。どの人種かではなく、どこに国で生まれ育ったかによってその人の常識が構築されるというのと同じだ。
でまあ私の中の結論としては、エログロくらいは男性向け界隈でも検索避けした方がいいんだろうなって感じだ。私は正直マジでどんな内容であっても、それが「好き」から来ているものなら検索避けして欲しくないのだが、今の時代にそれはそぐわないのだろう。これは私の常識の方をアップグレードするべきだ。
正直最近はTwitterで叩かれているのを見すぎて、たまにゴリゴリのえっちぴくちゃが流れてくると「これリプや引用で叩かれてないかな……大丈夫かな……」とビクビクして心配が真っ先に来てしまうようになってしまった。なんなら微エロ(水着など)ぐらいのものでもビクビクしてしまう。悲しい。
なので、批判する際はもう少し言葉を選んで欲しいと思うのであった。
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