同名の名作ディズニーアニメを、最新の映像技術を駆使して実写もアニメーションも超越した“超実写映画”として新たに映画化した2019年製作の「ライオン・キング」。その前日譚として、若き日のムファサ王とスカーの兄弟の絆を描く。
息子シンバを命がけで守ったムファサ王。かつて孤児だったムファサの運命を変えたのは、後に彼の命を奪うスカーとの出会いだった。両親を亡くしひとりさまよっていた幼き日のムファサは、王家の血を引く思いやりに満ちたライオン、タカ(後のスカー)に救われる。血のつながりを超えて兄弟の絆で結ばれたムファサとタカは、冷酷な敵ライオンから群れを守るため、新天地を目指してアフリカ横断の旅に出る。
英語オリジナル版では「オールド」のアーロン・ピエールがムファサ、「WAVES ウェイブス」のケルビン・ハリソン・Jr.がタカの声を演じ、マッツ・ミケルセン、ビヨンセ・ノウルズ=カーターが声の出演。日本語吹き替え版では尾上右近がムファサ、アイドルグループ「Travis Japan」の松田元太がタカの声を担当。「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督がメガホンをとり、「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」のジェフ・ナサンソンが脚本、「モアナと伝説の海」のリン=マニュエル・ミランダが音楽を担当。(映画.comより)
<2024年12月29日 劇場鑑賞>
このお話はクリスチャン・ベイルの「エクソダス:神と王」、あるいはジェイク・ギレンホールの「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」、もっと言えば日本の歴史にも存在する「拾い君」、それらに共通する普遍の物語ですね。すなわち、”嫡男”がいた。彼は充分に賢かった。しかし、恵まれない男子を「優秀だから」という理由で親が一緒に面倒をみたら、こちらの男子の方が人望を集めてしまった・・・そんな話です。「エクソダス」でも、よそ者であるクリスチャン・ベイルは、必死に嫡男ジョエル・エガートンを立てているのに、なぜか予言通りに”指導者”となっていってしまってましたね。本人も不本意だったでしょうが、やはりそういう資質を持って生まれて来てしまっているんですね。インド映画「バーフバリ」もその系列に入るかもしれません。
ともかく、そういうことです。みなしごムファサは、タカと出会い、義兄弟に。誰よりも強い絆を築いたはずが、抜きんでてしまった。もう一人の方(この場合はタカ)が「そうなのか〜」と軽くいなし、一番の首脳としてムファサの下にでもつけば、争いは起こらずに済んだのかもしれません。しかし、そうは問屋が卸さないのが男の世界。血筋がものを言う王位なら、なおのことです。難しいですね。
で、結局義兄弟は分裂。タカ(のちのスカー)は一人で森の奥深くこもることになります。「よくある話」と思いながらも、やはりどう解決すればいいのか、考えつかない難しい課題だなぁ、としみじみ考え込んでしまいました。
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