もちろん使い方とか使う量にもよるけどね。
ステロイド薬の主成分である「グルココルチコイド」は
インシュリンの拮抗作用があるんだよね。
つまりすい臓から出て血糖を下げるホルモンを邪魔する。
しかも抹消組織で糖を作りやすくする。
だから、ステロイドを一定期間以上、一定量以上使う場合には
高血糖が起きるのはほぼ当たり前なんです。
だから普通は血糖値を測定しながら使うんだけどさ。
この記事になった患者さんは、がんの脳転移でステロイドを使ってる。
つまりすでに抗がん剤や手術の適応ではなく、
脳浮腫がきて意識障害だのけいれんだのが起きてて、
付き添ってる家族ともう少しのあいだいっしょにすごしてもらえるように、
っていう治療でしょ。
そんなの治療じゃないって言う人もいるかもしれないけど
家族の身になってみたら、苦しんでる病人を少しでも楽にしてやりたいじゃないか。
しかも脳転移なんだから、残された時間はあまり長くない。
…だから主治医もうっかりしたんだろうね。
「多臓器不全で死ぬけど、原因は高血糖か脳転移か」っていうくらい
ぎりぎりの状態だったと思われる。
もちろんだからってステロイド継続投与(点滴か持続静注かな)の患者の
血糖値測定をしなかった、ってのはダメなんだけどさ。
でもまあ、もうかなり前のことで和解もしてるようだし、
そんなに騒ぐようなことじゃないと思うよ。
千葉がんセンターならつい最近話題になった
「2008年から2014年まで肝臓や胆のうの手術を内視鏡で受けた」患者、
11人が亡くなった話のほうがよほど大問題でしょ。
そっちって今、どうなってるんだろ?
この記事の事件とは関係ないけどさ。
■千葉県がんセンターで医療事故 多臓器不全により当時60代男性が死亡 血糖値の測定をせずにステロイドを増量
(TBS NEWS DIG - 12月13日 19:25)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8131905
ログインしてコメントを確認・投稿する