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2024年10月09日14:17

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夏の終わりに願うこと(Totem)

 メキシコの新鋭リラ・アビレス監督が、離れて暮らす父と再会した少女の揺れ動く心をみずみずしく描き、世界各地の映画祭で注目を集めた人間ドラマ。

ある夏の1日。7歳の少女ソルは大好きな父トナの誕生日パーティに参加するため、母と一緒に祖父の家を訪れる。病気で療養中の父と久々に会えることを無邪気に喜ぶソルだったが、身体を休めていることを理由になかなか会わせてもらえない。従姉妹たちと遊びまわることも、大人たちの話し合いに加わることもできず、いらだちや不安を募らせていく。ようやく父との再会を果たしたソルは、それまで抱えていた思いがあふれ、新たな感情を知ることになる。

主演は映画初出演のナイマ・センティエス。2023年・第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、エキュメニカル審査員賞を受賞。(映画.comより)





<2024年8月12日 劇場鑑賞>

 とてもとてもパーソナルな映画でした。主人公の少女は、お父さんが大好きなのですが、お父さんはもうガンの末期で、祖父母の家で療養しています。今日はお父さんの姉妹が彼を激励するパーティを催すということで、皆が祖父母の家に集まっています。お父さんの友人たちも来ています。少女は久しぶりにお父さんに会えるということで、めかしこんで来ました。でも、お父さんは大事を取っているということで、なかなか部屋から出て来ないので会えません。

 ヒマになっちゃった少女は、家をうろうろ。その少女の目に写る、いわゆる”家族の描写”を見せる映画です。おじいちゃんも咽頭がんだったのか、発声器(?)を用いていたり、おばあちゃんはもうガンで亡くなっていたり、姉妹もなんだかしっくりいってなかったり。料理がうまく焼きあがらなかったり。いろんなことが起きてます。そうそう、厄払いの霊媒師も呼ばれていました。お金ないのに。おじいちゃんが「インチキだ」って怒ってたり。

 でも、監督の実体験を基にしているとかで、本当にどこまでもパーソナルな映画なんです。大きな出来事があるわけでなし、立つのもやっとのお父さんを見ていると、「パーティなんか望んでいなかったんじゃないか」と誰かが言ってたのが、もっともだと思ったりもしました。なので、その雰囲気に共感できない人は、退屈に感じるかもしれません。個人的には「こんなパーソナルな映画をよく作ったな。しかも、世界で公開されてヒットするんだな」と思いました。私だったら、家族のこと、こんなにさらけ出すのはイヤかもしれません。そんな感じの映画でした。主人公の少女は、可憐でかわいらしかったです。
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