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2024年07月15日08:25

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人権イデオロギーとは

幼稚園児の質問ですが、「ライオンとトラと闘ったらどっちが強いの」などと聞いてきます。難問です。(笑)ライオンはアフリカの草原、トラはアジアの密林、生息地が全然違うから、闘うも何も、接触さえありはしないのだが、そこを理解させようと、一苦労です。

子供というものは、「どっちが強い」が好きです。ライオンとトラがやっと片付いたと思ったら、今度は「宅間守と宮崎勉ではどっちが強いの」。闘うも何も、接触さえありはしないということが理解できないのです。すると、親までが、「それなら、泉ピン子と田嶋陽子ではどっちが強いのですか」。闘うも何も、接触さえ・・・。

昔の話ですが、昭島市のスナック経営者佐藤重治氏が息子の名前に「悪魔」と命名しましたところ、新聞、雑誌、テレビ、大変な話題になりプロ・アマ問わぬ愚論のコメントや投書が出ていました。「悪魔」という名前だからといって差別する社会が悪いという「進歩派」と、子供は親の玩具じゃないという「保守派」。

どちらも自分たちこそ子供の人格を尊重する「真の人権派」だと思っているようです。実は、人権イデオロギーの本質的矛盾が露呈しているだけなのに、それに気づこうとさえしていません。自分の子供に「悪魔」と名付けたのは、佐藤重治氏が初めてじゃないような。水木しげるの「悪魔くん」マンガです。(笑)そうではなくて釈迦です。

妻のヤソダラー姫が懐妊したとき、お腹の子供を「ラーフラ」と名付け、身重の妻を捨てて家を出るのです。「ラーフラ」とは「蝕魔」すなわち日蝕や月蝕を起こす悪魔です。「ラーフラ」は漢字に音訳されて「羅睺羅(らごら)」、これが日蝕・月蝕の古語にもなっています。前に何かで読みました。そうすると、佐藤重治氏は釈迦なみの大思想家なのです。

釈迦は、子供は知恵の光明をさえぎるものだとして「蝕の悪魔」と名付けたのです。そして妻子を捨てたのです。佐藤重治氏は、子供が可愛くて、その愛にとらわれるあまり悪魔と手を結んだようなものかな。大衆社会・近代社会の病理が現れているというわけです。

時代が煮詰まってきた証拠で、あと一息で人権イデオロギーはこげつくのです。次は必ず子供に差別用語をつける親が出てくるでしょう。そうなった時、差別用語を禁圧してきた人権主義者があわてるところを想像すると面白くなります。(笑)

差別用語に関する「保守派」と「革新派」も、これについては主張が逆になります。「保守派」は子供の名前になった差別用語を禁圧しろと言うだろうし、「革新派」はその差別用語を自由に使わせろと言うだろう。人権イデオロギーのこげつきです。

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