ワシは子供のころから活字中毒で、常に手元に読める本がないとダメ。
だからクリニックの待合室にも、雑誌を置くし(猫雑誌だけど)
お子様用に絵本とか、もう少し大きいお子様用に児童文学を置いている。
震災時、ウチは津波被害も地震被害もほとんどない稀有なクリニックだった。
当時の「この範囲が被災」の地図を見ると、ウチは境界線のちょっとだけ外にある。
薬が院内処方メインだった(当時は近所に薬局がなかった)ので、
被災翌日から時間を限って営業し、薬が切れた患者に処方した。
実際に診療開始できたのは、水と電気が通った2週間目くらいかな。
市役所が被災して仮の施設が近所にきたこともあって、早かった。
他医院が3ヶ月から半年くらいはダメになってたので、
一時ものすごくたくさんの患者さんが来て、
開業3年目で運営資金が切れかけていたウチは潰れないで済んだ。
このとき、患者さんが連れてきたお子さんが、
お母さんの診察を待つほんの少しの間に、
むさぼるように本を読んでいるのを見た。
「ハリーポッター」も3巻までおいてあるんだが、あの分厚い本も
座り込んで黙ってお母さんに呼ばれても気づかないで読む子もいた。
避難所には本がないんだ。
そんなもの、持って逃げる余裕はなかったんだ。
図書館も閉鎖されてたし、本屋さんも閉まってる。
お母さんの都合もあるから1日中はここにいられないけど、
読みたいだけ読んでもらえたらいいのに、と思った。
その少しあと、移動図書館みたいな形で避難所を回って
本を貸し出す団体のことが新聞に出て、ああやっぱり、本は大事だ、と思った。
もし余裕があったら被災地の子供たちに、本を持っていってほしい。
体がつらいときは心も乾いている。
本を読むのは乾いた心に水をあげることだから。
■避難所に「子ども部屋」=被災高校生が手助け―能登地震
(時事通信社 - 01月11日 07:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7706719
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