人間以外の哺乳類の大半は、
胎盤含め赤ん坊を包む組織が「つるっと娩出」される。
牛とかうさぎとか犬とか、白い膜につつまれたまま生まれて
親が食い破ったり人が切り開いたりしてるのを、見たことないかな?
胎盤の一部が薄い膜状になって羊水とともに胎児を包む、のは
人間も同じなんだけど、
人間の胎盤は血管構造が違う。
胎盤の裏側から出る血管が、母親からの血管と絡み合うようになっている。
薄い血管壁を通して酸素や栄養のやりとりを行うので、
赤ん坊と母の血液型が違ってもいいんだが、
この「絡み合う」構造は、お産のときに
「胎盤とか卵膜がつるっと出ない」ことにつながる。
お産直後に胎盤が出ないと出血が続くので、手をつっこんではがすけど
(クチでいうのは簡単だが、子宮内に肩まで手をつっこむ)
(つっこまれるほうもつっこむほうも大変です)
全部がきれいにはがれないで一部残ってしまうこともある。
そういうのは通常はお産後数日で多めの出血とともに排出されるけど、
出てこないゆえに出血が続いて、一か月検診時に「掻き出す」こともある。
通常の妊娠と分娩のあとになって「胞状奇胎」だのが見つかるのは、
こういう処置をぜーんぶかいくぐってのあとのこと。
だからすごく珍しい。
もうひとつ言っておくと、
胞状奇胎は遺伝子構造が通常妊娠胎児とは違う。
部分胞状奇胎というものもあるが、これは通常胎児とも胞状奇胎とも遺伝子が違う。
だから「掻き出し」た組織をめんどがらずに組織検査に出すと
早めに診断できることも多いのだが、
胎盤の組織検査は残念ながら保険点数が請求できないので、
検査に出すと病院の持ち出し費用となる。
■胎盤から希少がんが… 妊娠から数年後に見つかる場合も
(朝日新聞デジタル - 08月20日 13:07)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7531502
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