トランスジェンダーの主人公がバレリーナを目指す姿を描いた「Girl ガール」でカンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞したルーカス・ドン監督が、13歳の2人の少年に起こる関係の変化を描いた長編第2作。
13歳のレオとレミは、学校でも放課後でも一緒に時間を過ごす大親友だった。しかし、ある時、2人の親密すぎる間柄をクラスメイトにからかわれたことで、レオはレミへの接し方に戸惑い、そっけない態度をとってしまう。そのせいで気まずい雰囲気になる中、2人は些細なことで大ゲンカをしてしまい……。
第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、グランプリを受賞(クレール・ドゥニの「Stars at Noon」と同時受賞)。第80回ゴールデングローブ賞で外国語映画賞、第95回アカデミー賞でも国際長編映画賞にノミネートされた。(映画.comより)
<2023年7月16日 劇場鑑賞>
日本では小学生くらい?の男子二人の物語。舞台はフランス。アジア人からすれば、フランスなんてずっと文化的に進んでいるのだろうなんて、勝手な印象を持っているわけですが、しかしなかなかに価値観は古典的。いつも一緒のなかよし男子たちが、口の悪いクラスメイト(男子)に「なんなんだ、お前ら。男女(おとこおんな)!」とからかわれたり、突き飛ばされたり。悪気のなさそうな女子から「あなたたち、つきあっているの?」と聞かれたり。まぁこの女子は、本当に何気なく聞いただけみたいだったけど。答えだってどっちでもよさそうだったし。それだけラフに聞けるってところが日本と違うところなんだろうけど、男子のふざけ具合(いじめ具合?)は、ちょうど日本映画「怪物」みたいで、彼らは傷ついたようでした。すると、また言われるのがイヤな方が、もう片方と距離を取ろうとする。でも、そんなこと信じられない”もう片方”は、彼を追い求め、拒絶されると深く傷ついてしまう。そんな感じのお話でした。
相反する考えを持ってしまったこの二人は、とても悲しい結末を迎えてしまうのですが、そこが子供なのかもしれないけれど、もう少しよく考えることはできなかったのかな、とも思いました。ちょうど小学生くらいの頃は、みんながわりと「マセガキ」なお年頃。自分もいるところでイヤなこと言われてからかわれたのだから、仲良しだった友人がそこから避けるようになったとしても、「あんな風に言われたからかな」とか、ちょっと考えて、「確かめてみよう」とか、「余計なことを言われなくなるまでかな」とか、「ちょっと様子見てみよう」とか、すぐに思い余った行動に出るのではなく、もう少し冷静になることはできなかったのかな、とも思いました。自分が子供の心を失ってしまっていてそう思うだけなのか、あるいは自分が情熱的な人間ではないだけで、愛情とはそんな冷静なものではないのかもしれませんが。私が理解してないだけかもしれません。
でも、やっぱり、まわりの罵詈雑言のせいで、こんな悲しい結果を招くのは見ていられません。誰に深い悪意があるわけでもないのだから、やっぱり悲しすぎると思いました。先進国のおフランスでもこんな感じだなんて。あるいはフランスでもごく田舎の地方だったのかもしれませんね。これなら「怪物」の日本人男子たちの方が冷静だったかもしれません。
それにしても、主演の男子が美形すぎる(笑)。体型もスラッとスリムだったし、将来が楽しみです。
ログインしてコメントを確認・投稿する