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2023年06月14日18:29

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田中一村・・・

 田中一村は、栃木市出身の画家です。
 画壇に属せず、独自の絵を描いて来たので、異端の画家とも呼ばれています。
 奄美大島の名瀬で、大島紬工場の染色工の仕事で生計を立てながら
 絵を描いていた事で有名な人です。

 栃木市では、昨年11月3日に市立美術館を開館させました。
 開館記念展として、「明日につなぐ物語」が4月15日から開催されています。
 その展覧会に田中一村の代表作の「アダンの海辺」が出展されているとの事なので、
 行こうと思いながら、ついつい遅くなってしまい、
 今度の日曜日の18日までが会期なので、今日行って来ました。

 栃木市立美術館は、瀟洒な感じのする良い美術館でした。
 今回は栃木市に所縁のある、喜多川歌麿、橋本邦助、清水登之、刑部人などの
 作品が出ていて、いずれも良かったです。
 漫画家の雲田はるこさんの作品も多数出ていました。

 そして田中一村です。
 6点ほど出ていました。
 富貴図衝立は、色鮮やかな作品で、色彩が良かったです。
 「白い花」は、ヤマボウシを描いた作品で、
 花も葉も立体的に描いていて迫力がありました。
 そして、「アダンの海辺」です。
 植物のアダンを中心に据えて、海と砂浜を実に丹念に描いています。
 見事な作品だと思いました。

 今回、初めて知りましたが、
 幕末から明治にかけて、島霞谷と言う写真家で画家がいました。
 妻が隆(りゅう)で、日本初の女性写真家との事です。
 絵は、写実的でした。

 美術館の隣に文学館も出来ていました。
 元の栃木町役場を利用した建物で、大正時代に建てられた洋館です。
 9月3日まで、「没後50年 吉屋信子と栃木」を9月3日まで開催しています。
 吉屋信子は、小学校から高校までの間栃木市で生活していたとの事です。
 栃木高等女学校時代、新渡戸稲造の影響を受けたとの事でした。
 他に、「路傍の石」の山本有三は栃木市出身ですし、
 100歳を超えた詩人の柴田とよも栃木市生まれです。
 良い展示でしたし、建物も良いなぁと思いました。

 美術館に行くのが遅くなってしまったのは、
 少しのんびり栃木の街を歩いても良いかなぁと思ったからでしたが、
 街歩きは、また別の機会にでもと思っています。


【今日の一句】
 知恵授け 浅知恵猿知恵 悪知恵も


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