1980年代のパリを舞台に、ある家族が7年にわたって織りなす物語をつづった人間ドラマ。
1981年、パリの街は選挙の祝賀ムードに包まれ、希望と変革の雰囲気に満ちていた。そんな中、エリザベートは夫と別れ、子どもたちを1人で養うことに。深夜放送のラジオ番組の仕事に就いたエリザベートは、そこで家出少女のタルラと出会い自宅へ招き入れる。タルラとの交流を通し、エリザベートや子どもたちの心は徐々に変化していく。
「アンチクライスト」のシャルロット・ゲンズブールが主演を務め、人生に訪れる様々な変化を乗り越えながら前へ進んでいく等身大の女性を演じる。共演に「8人の女たち」のエマニュエル・ベアール。「アマンダと僕」「サマーフィーリング」のミカエル・アースが監督を務めた。2022年・第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。(映画.comより)
<2023年4月30日 劇場鑑賞>
日本にシャルロット・ゲンズブールの映画が来るのって、久しぶりじゃないかなと思います。ちょっとうれしくて見てしまいました。相変わらずきれいです。もう若くないと思うのに、さすがフランス女優。そして何よりうれしかったのは、若い頃に死ぬほど見たエマニュエル・ベアールを見れたこと!そう言えば、予告にもちらっと映っていたのでした。本当に、いくつ見たのか数えられないほど、若い頃は彼女の映画がたくさん来ていました。彼女もまた、今も本当にきれいでした。カッコいい。
主人公のシャルロットは、ごく若い頃に恋愛結婚して、その後働いたこともなくここまで来たのに、子供も大きくなったこのタイミングで夫に捨てられ、一人になった女性です。そんな女性が、がんばって社会に出て、自分(そして家族)を再構築してゆく話です。フランスでも働いたことのない専業主婦って、いるんだ〜って思いました。偏見ですみません。不眠症だった彼女が聴いていた深夜ラジオ番組のDJがエマニュエル・ベアール。シャルロットは、そこのアシスタントとして採用されたわけです。いきなり恵まれてませんか?働いたこともないのに、いきなり自分がファンだった番組のスタッフなんて。あまりに話がスタスタ進むので、ちょっとそう思いました。まぁでも、なにか光るものがあったのかもしれません。プロにしか見つけられない何かが。
しかし、本人は必死でも失敗することも多々。そのたびに泣くシャルロットの弱さ。家庭にしかいなかった女性には、外の世界は過酷です。それでも少しずつ慣れ、お金が必要なので、そのうち図書館員のパートも掛け持ち。2時間に収めた映画ですから、シャルロットが再生の軌道に乗るのも早いし、優しい彼氏はすぐにできるし、ちょっと出来過ぎか?とも思ったけれど、パリの都ではそんなものなのかもしれませんね。日本みたいに女性の価値はまず若さ、という価値感ではないでしょうしね。シャルロットは充分きれいですし。
深夜放送に出てくれた行き場のない若い女性タルラを受け入れたり、シャルロットは無防備なところもあるのですが、でもタルラもいい人だったので、家族の皆も一緒に自分を見つめ直すことができました。最後は、大事な家族と共に、人生上向きなところでthe end。Happyな映画となりました。ちなみに、離婚した夫は一度も登場しませんでした。
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