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2023年03月15日11:14

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黒田日銀前総裁の金融舵取りは正しかった♬

シリコンバレー銀行破綻は氷山の一角、世界金融危機に発展してもおかしくない
金利が急騰していない日本以外、世界中の銀行が似たような状況に
2023.3.14(火)
市岡 繁男

米カリフォルニア州のシリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻した。金融当局は、預金保険の対象となる上限(25万ドル)を超える分まで保護することを決定したほか、連鎖倒産を警戒し、金融機関向けに緊急の融資枠を設定するなど、「火消し」を急いでいる。だが、ニューヨーク州金融監督当局がシグネチャー・バンクの事業を停止するなど、SVBの破綻が起こした火が「延焼」する兆しが見え始めている。

(市岡 繁男:相場研究家)

破綻前日に株価が60%暴落

 3月10日の金曜日、米連邦預金保険公社(FDIC)はニューヨーク時間の正午前、資産規模で全米16位の銀行であるシリコンバレーバンク(SVB)の閉鎖に動きました。これは2008年のワシントン・ミューチュアルに次いで、米国において過去2番目に大きい銀行破綻となります。

 このような場合、通常は営業終了まで待つものです。しかし、前日に親会社であるSVBフィナンシャル・グループの株価が60%も暴落したこともあって異例の対応となりました(図1)。それだけ預金が引き出されるペースが速かったということです。
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 各種報道によると、カリフォルニア州サンタクララに本社を置く同行の総資産は2090億ドルで、テクノロジー分野、新興企業、エンジニアを結ぶ主要な金融窓口でした。スタートアップの創業者が新たな投資家を探したり、株式を公開したりするためには、この銀行と関係を構築することが重要だと考えられていたのです。

 このため、ベンチャーキャピタルから資金を得て上場した米国のIT企業やヘルスケア企業は、その半数近くがSVBの顧客です。こうした企業はいま、同行に預けたお金を動かせなくなっており、従業員に給与を支払うことができません。

悪化しつつある米銀の資金繰り

 FDICによると、2022年末の預金残高1750億ドルのうち、89%にあたる1560億ドルは預金保険で保護される対象外だといいます。今回の破綻劇を目の当たりにした人々は、「危うい」銀行から預金を引き出そうという誘惑に駆られるものです。

 同じことは1990年代後半の日本でもありました。当局が「危うい」とされた銀行全部に公的資金を注入したことで、ようやく人々の動揺が収まったのです。2008年のリーマン・ショックでも米当局がAIGなどに公的資金を投じています。

 今回も、当局が慌てて、対象外の預金についても保護するという異例の措置を決めたので、SVBを巡る危機はいったんは収束に向かうかもしれません。

 ただし、同じことは今後も繰り返されるに違いありません。2022年、米国の市中銀行の預金は、1948年以降で初めて減少しました。銀行の資金繰りが悪化しつつあるのです。

 英エコノミスト誌によると、米銀は過去15年間、これまでなかった預金獲得争いを強いられているそうです。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを進める中、預金者は銀行預金よりも、財務省短期証券(T-Bill)やMMFといった利回りが高い選択肢にマネーをシフトしているからです。

 インフレを抑え込むためFRBが利上げを進めたことで、投資適格の最低ラインであるBaa格の社債と、世界一安全とされるT-Bill(6カ月物)の利回りが、逆転しそうになっています(図2)。
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含み損を抱えた債券の売却を余儀なくされた

 もし逆転すれば、1980年以来、43年ぶりのことです。世界一安全な金融商品でそれなりの利回りを確保できる状況ですから、銀行が預金集めに苦労するのは当然でしょう。

 今回破綻したSVBに話を戻しましょう。

 同行が破綻に至るステップは、大きく次の4つに分けられます。

1.この1年半、IT業界ではレイオフが拡がると同時に、ベンチャーキャピタルの資金調達が減少した

2.ハイテク業界の苦境を知る預金者は自らの資産を引き出し始め、資金繰りに窮したSVBは、含み損を抱えた210億ドル相当の債券売却を余儀なくされた

3.このため18億ドルの債券で実現損が発生し、その穴を埋めるべく増資を発表した

4.その途端に株価は前日比6割も暴落し、さらに預金が流出した

 つまり問題の本質は、銀行が預金の引き出しをカバーするため、含み損を抱えた債券等を売却せざるを得なかったことにあります。

米銀が抱える含み損は自己資本の28%にも

 先日、FDICが発表したデータによると、米銀は2022年末時点で債券ポートフォリオに6200億ドル(約84兆円)もの含み損を抱えています(図3)。
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これは自己資本の28%にも相当する前代未聞の莫大な金額です。もちろん、途中売却しない限り、その損失は表面化しませんが、総資産(約23兆6000億ドル)の4分の1を債券(約5兆9000億ドル)が占めており、平均5年とされる債券の償還期限まで資金が固定してしまうのです。急激な預金流出に対応せざるを得なかったSVBのように、売った瞬間に莫大な損失を計上することになるので、売りたくても売れないのです。

 そんな状況下にあって、銀行預金と預入期間が同じである短期国債の利回りが急騰しているのです。これでは銀行預金が減少するのは当然です。

 全米の銀行預金は22年3月末のピークから同年12月末にかけて3.6%も減少しました。このため資金繰りが窮した銀行は、預金金利を大幅に引き上げて資金を調達するか、SVBのように損失覚悟で債券を売るしかありません。

 しかし、預金金利を上げるといっても現在、預金金利のベースとなる米政策金利(フェデラル・ファンドレート)は4.5%にまで上昇しています。このため、期間1年前後の譲渡性預金(CD)を5%程度の利回りで発行する銀行もあるほどで、銀行にとって大変なコスト上昇要因となっているのです。

低金利前提のビジネスモデルが崩壊

 さらに悪いことに長短金利が逆転しています。通常、金利は短期よりも長期の方が高くなりますが、このところ逆転しています。銀行は短期で資金調達を行い長期で運用するのが一般的なので、運用と調達との間に逆ざやが発生しているのです。SVBの株価と長短金利差をグラフ化すると、ほぼ連動しており、そういった窮状を如実に示していると言えます(図4)。
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 今回、SVBの破綻で、米銀が抱える債券含み損の問題がクローズアップされましたが、長期金利が急騰していない日本を除けば、世界中の銀行が同じ悩みを抱えているのです。つまり、いつ世界的な金融危機に発展してもおかしくないということです。

 それもこれも、元をたどれば金利の上昇が原因です。1981年から2020年まで趨勢的に下がってきた金利が本格的に反転したことは、これまで39年間、低金利の持続を前提に構築されてきたビジネスモデルが崩壊したことを意味します。それだけに筆者は、SVBの破綻は大きな金融危機の始まりだと考えています。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/74332
アベノミクスを批判したり、急速な円安を防ぐ為金利を上げるように日銀に迫ったマスゴミや反日勢力は、やっぱり反日でしかなかったですw


白川方明・日銀前総裁が“アベクロ”猛批判…アベノミクスを「壮大な金融実験」とバッサリ
公開日:2023/03/04 06:00 更新日:2023/03/04 06:00
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/319534

黒田総裁、円安対策での金融政策変更を否定 日銀の低金利継続へ
毎日新聞 2022/6/17 20:43(最終更新 6/17 20:43)
https://mainichi.jp/articles/20220617/k00/00m/020/282000c

「サプライズ」はある日、不信に 日銀・黒田総裁、失った発信力
岡大介 杉山雄飛
毎日新聞 2023/3/10 11:37(最終更新 3/10 12:27)
https://mainichi.jp/articles/20230309/k00/00m/020/385000c
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