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2022年12月07日14:12

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ストレンジ・ワールド もうひとつの世界(Strange World)

 伝説的な冒険一家の親子3世代が、奇妙で不思議な世界で壮大な冒険を繰り広げる姿を描いたディズニー・アニメーション・スタジオの長編作品。「ベイマックス」のドン・ホールが監督、「ラーヤと龍の王国」で脚本を務めたクイ・グエンが共同監督と脚本を務めた。

若いころに行方不明となった偉大な冒険家の父へのコンプレックスから冒険を嫌うようになったサーチャー・クレイドは、豊かな国アヴァロニアで、愛する息子のイーサンと妻とともに農夫として静かに暮らしていた。しかしある時、アヴァロニアのエネルギー源である植物が絶滅の危機を迎え、世界は崩壊へと向かってしまう。この危機を救うため、サーチャーたちは地底に広がる、“もうひとつの世界(ストレンジ・ワールド)”へと足を踏み入れるが……。

声の出演は、主人公サーチャー・クレイドにジェイク・ギレンホール、偉大な冒険家の父イェーガーにデニス・クエイド。日本語版ではサーチャー役を原田泰造、息子のイーサン役を鈴木福、父イェーガー役を大塚明夫が担当。(映画.comより)





<2022年12月4日 劇場鑑賞>

 よくできた映画でしたね。出来過ぎです(笑)。すべての価値観を肯定するために、あらゆることを網羅した・・・そんな感じです。

 主人公のサーチャーは、普通の子供で父親ほど強くない。父親は有名な冒険家で、誰も超えたことのない壁の向こうに希望があると信じ、壁を超えることが至上命題な人。男の子なのに思考が先に立つ息子を受け入れられない人でした。冒険の途中で、未来がありそうな植物を見つけて「持ち帰ろう」と言った息子に「冒険が先だ」と譲らない父親。二人はとうとう別離してしまいます。

 そして25年後。サーチャーは家庭を持ち、息子イーサンがいます。サーチャーの見込み通り、かの植物は本当に万能でした。おかげで街は栄えています。サーチャーは、その植物をうまく育てることに腐心する農夫として人生を送っています。そして、豊かで未来あるこの街に、皆で住み続けられることを信じて疑わなかったし、息子も当然農夫となると思っていました。

 ところが、資源とは枯渇するのものなのです。やっぱり不具合が出て来て、父の昔の冒険仲間で、今は某国の指導者となっている女性から誘いを受け、冒険嫌いなサーチャーも原因究明の旅に出るハメになってしまいます。

 と、そういう物語なのですが、そこに例えば「息子は男の子が好き」「それを誰もが抵抗なく受け入れてる」「優秀なパイロットは女性」「父親を反面教師に、自分だけは息子を尊重していると思っていたけれど、やっぱり父親と同じだったことに気付く」「ゲーム遊びも、悪人を絶対に作らず、皆で融和を図って共存してゆくことでゴールする」などなど、これでもかと”ポリティカル・コレクトネス”を詰め込んだ映画でした。そもそも、サーチャーが見つけた植物も、すべて利用でき廃棄を出さないThe・SDG’s物質だったし。今の時代は、ここまで描かないといけないのか、と少々驚いている次第です。

 映画としては、本当によくできていたし、画もきれいでした。今現在で想像しうる理想形は、こういう世界なのかもしれません。
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