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2022年09月22日15:26

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靴ひものロンド(Lacci)

 「ワン・モア・ライフ!」「ローマ法王になる日まで」などで知られるイタリアの名匠ダニエレ・ルケッティが、ドメニコ・スタルノーネの小説「靴ひも」を映画化した家族ドラマ。

1980年代の初頭。ナポリで暮らす4人家族の平穏な日々は、父アルドの浮気によって一変した。両親の激しい口論や父の魅力的な愛人、壊れていく母ヴァンダの姿を見つめながら、子どもたちはローマとナポリを行き来する。数年後、離散していた家族はふとしたきっかけで再び一緒に暮らすことに。それからさらに月日は流れ、アルドとヴァンダは夏のバカンスへ出かけるが、帰宅すると家は激しく荒らされており、飼い猫がいなくなっていた。

アルドとヴァンダの若き日を「幸福なラザロ」のアルバ・ロルバケルと「輝ける青春」のルイジ・ロ・カーショ、老年期を「息子の部屋」のラウラ・モランテと「ボローニャの夕暮れ」のシルビオ・オルランドがそれぞれ演じた。「イタリア映画祭2021」では「靴ひも」のタイトルで上映。(映画.comより)





<2022年9月18日 劇場鑑賞>

 連休で都会に出る機会を得たので、珍しい作品を”一気見”しました。まずは一つ前に書いた「スワンソング」、そして続く作品はこれ。あんまり知らなかったのですが、なるべくたくさんの映画を見たい気持ちから、基準は「田舎に降りて来なさそうなもの」でした。実はもう一つ、続けて見ました。この作品の次に書きます。

 しかしながら、結論から言います。つまらなかった(笑)。ファンのかた、すみません。私がひねくれてるだけです。イタリアと日本の価値観が違うだけなのか、あるいは個人の嗜好の問題か、最初から無理があって仕方がないように思いました。

 主人公のヴァンダは、夫と二人の子供とで普通〜の家族を営んでいました。夫はラジオの人気DJです。ある日突然夫から「不倫してるんだ」と、魅力的な愛人の存在を告白されます。「なんで私に言うの」と戸惑うも、家を出たい夫は繕う感じも見せません。「理想の家族のかたち」を強く心に描き、そう生きてゆくと決心していたヴァンダにとっては青天の霹靂。どんなことがあっても”家族”でいたかったヴァンダですが、夫は出て行ってしまいます。子供たちは、母と住むナポリと、父が愛人と住むローマを行き来することになります。しかしながら、父は不実で、子供たちをローマに呼んでおきながら、人に預け愛人と出かける始末。とうとう親権を取り上げられ、母のもとでのみ暮らすことになります。その間も、ヴァンダは夫に戻るように懇願し続けます。「家族は一緒でないとだめなの」と。

 そしてそのうち根負けしたのか、あるいは、最初こそ若く美しい愛人とラブラブで裸の写真なんか撮ってた夫も、だんだんうまく行かなくなってきたからか、やがて戻ってくることを決心します。そこからは、形の上ではずっと「家族」です。しかし、こんな状態で平和な家族が成立するわけはないですよね。母は常にトゲのある言葉を父に投げ、父は常に覇気のない態度に終始します。すべてに興味がないように。しかし、ここで子供たちの心の描写は入りません。女の子が一度吐くだけです。どれほど影響したかは、大人になった二人が登場する最後の方に徐々に描かれます。

 悲しいですね。そして正直「バカみたい」と思いました。子供たちに対する義務は果たしたかもしれません。学校へもやったでしょう。しかし、それでOK?親たちは、自分の人生も犠牲にしたかもしれないけれど、こんな環境はないと思います。「家庭を維持する」というのは、一つの価値観だとは思います。でも、子供たちは全部知ってるわけですから。父親の愛人癖も治らなかったようだし、母だって好きなことをしたでしょう。それが全部子供たちに影響しないと?さっさと別れて、本当に愛する人を見つけてやり直した方がよかったんじゃないかと、私は思います。そりゃやってみないとわからないですけどね。チラシには「うちの家族、めちゃくちゃ。」と書き添えられていますが、本当にその通りだと思いました。尚、ヴァンダも愛人も、みんなすごく美人でした。それだけに、やり直せたと思うのです。そういうことじゃないかもしれないですけど。


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