昨年「犬神家の一族」を読んでから、金田一耕助シリーズを色々読んでいますが、ちょうど読み終えたばかりなのがコレ。
かつて映画化された際、観てはいないものの、レット・イット・ビーの曲と共に流れる「鵼(ぬえ)の鳴く夜は恐ろしい」というCMコピーは強く印象に残っています。
ところで鵼とは、キメラのような想像上の動物かと思っていたのですが、この「悪霊島」には、金田一耕助によるこのようなセリフが有りました。
「私も平家物語を取り出して読み直してみたんですよ。
にわか勉強ですがね。
すると四の巻の終わりの方に「鵼」という項が有りますね。
それによると(源)頼政の退治したのは、頭は猿、躯は狸、尾は蛇、手足は虎の姿なり。
鳴く声、鵼にぞ似たりけりと有ります。
ですから、その異形の怪物自体が鵼ではなく、その声が鵼に似ていると言うんですね。
では鵼とは何ぞやと言うと、注によれば今のトラツグミと有ります。」
えぇっ?
鵼=トラツグミ?
そうなの?
知らなかった…
トラツグミという鳥も知らなかったが…
ハタチの頃に読んだ、ロバート・ラドラム「ホルクロフトの盟約」に、「善意に満ちたナチという訳ですか?そんな鵼のようなモノがいるなんて、聞いた事が無いですね」というようなセリフが有ったのですが、この文脈は鵼=トラツグミではなく、=想像上の動物でしょう(何もナチ=国家社会主義ドイツ労働者党には善人が皆無だという訳ではない)。
と言うか、我ながら37年も前に読んだ本の一節をよく覚えているなと思いますが…
ところどころ印象は有りますが、ストーリーは忘れました( ̄▽ ̄;)
或いは、同じ音の呼び名でも実在の動物と想像上の動物がいるキリンのように、鵼にも両方の意味が有るのでしょうか?
尚、「ぬえ」には「鵺」と「鵼」の文字が有りますが、「悪霊島」の中では鵺ではなく、鵼の文字が使われています。
さて
金田一耕助と言うと、おどろおどろしい殺人事件ばかり解決しているのかと思えば、実は少年少女向けの本も有りました。
「仮面城」
二十面相のように、仮面を着けた悪人と対決する話で、耕助も考えるばかりでなく、八面六臂の活躍をしています。
そして殺人事件ではなく、血生臭い場面も有りません。
さすが少年少女向け!
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