グッチは好きなブランドじゃない。材質はいいけどちょっと古臭い。
個人の好みだからおいといて、経営者が殺されるという事件は覚えている。
さすがイタリア、血の復讐だね、とか思っていた。
映画は、リドリー・スコット監督作品なので見た。
なんでエイリアンが出てこないの?…というのはおふざけだが、
イタリアのひとつの家の栄枯盛衰劇として見た。
メインの俳優陣にイタリア人がほとんどいない、はかなりアレで、
パンフレットでもさんざんけなされていたけど、
アル・パチーノひとりいると十分イタリアになるから不思議だ。
いっときはトップ・オブ・ハンサムと言われたアル・パチーノ。
身長低いのもイタリア人らしくていいじゃないか。
ちょっと顔が太ってだぶだぶしたのもゴージャスな感じ。
映画の後半、家族でもっていたグッチの株を売らなくちゃならない場面で、
息子がさんざん汚くして皿が積みあがった流しを見て
「これはきれいにせにゃ」とエプロンかけて皿洗いをする。
アルド・グッチは創業者グッチオ・グッチの長男だが、
グッチオは貧しい境遇から一気に世界的ブランドを立ち上げた男なので、
アルドは小さいころはこうやって家の仕事をしたりしたはず。
前は女中なんかいなかったよ、みたいな感じがすごく出ているシーンだった。
最終的には夫を殺してしまうパトリツィアをレディー・ガガが演じたけど、
うーん、やっぱりそもそも女優さんじゃないからねぇ。
興奮してまくしたてる演技はアドレナリン任せだし、
夫の気持ちが自分から離れるのをなんとか引き留めたいシーンも、
どうもちょっとアレなのよね。
豪華な衣装をとっかえひっかえするのは目の保養だけど、
演技で見るべきは、アル・パチーノとその弟で最初のほうで死んでしまう、
ジェレミー・アイアンズくらいじゃないか?
「ゴッドファーザー」を家族の歴史劇とみるなら、
これはそのミニ版。
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