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2021年09月22日14:31

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教授のおかしな妄想殺人(Irrational Man)

 ウッディ・アレン監督がホアキン・フェニックスを主演に迎え、人生の不条理を独自の哲学で描いたコメディドラマ。アメリカ東部の大学に赴任してきた哲学科の教授エイブは、人生の意味を見失い、孤独で無気力な暗闇に陥っていた。ある日、迷惑な悪徳判事の噂を耳にしたエイブは、その判事を自らの手で殺害するという完全犯罪を夢想し、次第にその計画に夢中になっていく。新たな目的を見い出したことで、エイブの人生は再び輝き出すのだが……。アレン監督と初タッグとなるフェニックスが主人公エイブを演じ、アレン監督の前作「マジック・イン・ムーンライト」でもヒロインを演じたエマ・ストーンが、殺人妄想が渦巻くエイブに、そうとは知らずに恋心を抱く教え子ジルに扮した。(映画.comより)







<2020年5月4日 録画鑑賞>

 ホアキンがウディ・アレンの映画に?と、意外な感じがしました。まぁ彼のミューズも変遷していて、前作・今作のエマ・ストーンも(当時)予想外だったから、ここでホアキンに驚くこともないんだろうけど。

 今回ホアキンは、人生に倦んだ哲学者。有名で本も出してるわりには、もう人生どうでもよくて皮肉ばっかり言ってる。エマ・ストーンに誘われて学生のパーティに行った時も、「ロシアンルーレットって何?」「弾を一個だけ入れて運試しするんだよ」「え〜〜怖〜い」な〜んて盛り上がっている学生を尻目に(ふざけて銃を出して騒いでた学生たちもアホだと思うけど)本当にやって見せて、学生たちを本気でビビらせる。死んでもいいものね、なんでもできますよね。でもね、そういう時は死なないのです(笑)。

 そんな厭世的なところが新鮮なのか、女にはモテモテ。特に若いエマは夢中です。この辺「ミッドナイト・イン・パリ」の主人公みたいでした。監督、こういう「自称知的」の女性をたくさん見てきたのではないでしょうか(笑)。

 で、あるきっかけで(私には考えられないきっかけだが)ホアキンは、殺人それも完全犯罪の殺人を思いつき、有頂天になります。あろうことか、生きる意味を見出してしまうのです。私、ここで一つ疑問が湧きました。こういう思想で40数年生きてきたんですよね?今まで一度も試みたこと、なかったのでしょうか。こんなに簡単に殺人を思いつき、こんなに安易に正当化できるのであれば、今までとっくにやってるんじゃないかと。まぁ人生の価値観は変遷するものですし、今回は若くて美しい彼女とカフェにいて”倦んで”いなかった、というのかもしれませんが。

 もちろん素人ですから、そうそう完全犯罪なんてあり得ない。そのうち行き詰まります。捜査するほうもプロですし、エマだって、そのうち「おかしい」と思い始めますし。

 しかし、私個人の意見で見方に偏りがあって申し訳ないのですが、監督が言いたかったのは「美人で無知な女子大生は、結局男に愛され守られて、何もなかったような顔で生きてゆけるのよ〜♪」ということではなかったでしょうか。自分が一番の要だったことにも気づかず、一番しぶとくね。「グレイト・ギャツビー」ですね(笑)。
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