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2021年08月18日08:22

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酸素投与と人工呼吸の違い

コロナに限らず、肺炎は「呼吸面積」が減少する。
肺は、肺の細胞が空気中から酸素を取り入れて血中ヘモグロビンに渡すための臓器。
逆もある。(二酸化炭素を受け取って空気中に放出)

肺の細胞が壊れれば、壊れた細胞はこの機能を失う。
つまり空気を吸う通常の呼吸では、十分量の酸素が取り入れられない。

だから吸う空気の中の酸素濃度を高めてやる。
家で酸素を吸ってたということは、自治体が貸し出す酸素濃縮装置だ。
これは空気中の酸素を濃縮して「酸素の多い空気」を作るもの。
酸素ボンベと違って「酸素が切れる」ことはない。
100%酸素は引火性が強く、冬だと衣服の摩擦による火花で引火危険性があるが、
「空気中の酸素濃度を高める」くらいなら引火性はほとんどない。

ただし、あくまでもこれは「ある程度以上の呼吸面積」が保たれている場合のみ。
肺炎が進行して呼吸面積がどんどん縮小すれば、
「酸素濃度を高めた空気」では間に合わない、
体内酸素濃度がどんどん落ちてゆく。
いわゆる「呼吸しているのに溺れていく」のである。
こういう場合は酸素濃度のもっと高いのを吸わせる。
(酸素濃縮装置の限界を超えるので病院で行う)

もしくは喉に管を入れて(送管という)酸素を強制的に肺に送り込む。
これが人工呼吸。
当然病院でしかできない。
さらに呼吸面積が減少すると、肺ではもう酸素を取り入れることができないので、
血液中に直接酸素を送り込む装置の出番となる。
これがエクモ。

これらの治療はコロナの治療ではなく、あくまでも肺の炎症で
呼吸面積が減少したとき、酸素不足で死なないための手段だ。
細菌性肺炎とかなら、原因となった菌を殺す治療を行う。

コロナを殺す薬はない。
だから酸素を送り込んで死なないようにしながら、
本人の体力、免疫力がコロナと戦ってコロナを倒してくれるのを待つ。
それしか今はできない。
ステロイドは炎症をおさえて体力低下を防ぐもの、
イベルメクチンもおそらく、免疫力を上げてコロナとの戦いを後押しするのだろう。
どっちも、本人の体力、免疫力が限界に達してしまえば効果はない。
コロナに負ける。これがコロナ死。

軽症だったので自宅療養、とニュースで言ってたが、その後重症化し、
その時点で酸素の装置が貸し出されたのだろう。
保健所は入院先を探していたが見つからず、患者は死んだ。
「保健所の前日の連絡に応答しなかった」とき、なぜ往診の医者が向かわなかったのか?
…そういうシステムが成立してない可能性。
往診してくれる医者はどこの地区にもいるわけではない。
…往診システムはあったが、自宅療養があまりに多くて対応しきれてなかった可能性。
まさに「医療崩壊」そのもの。

自宅療養で酸素をはじめたらいつどこまで悪化するかわからない。
だから最低1日1回は医師が往診する。
宮城県ではこういう患者は必ずホテル療養とする。
医師が町中を走り回らなくていい、ホテルの部屋を順番に訪問すればいい。
他の土地ではこのシステムを採用できていない。
医師が足りないかホテルが足りないか、いずれにせよ患者が多すぎて。

コロナ陽性者はコロナ患者じゃない、だから政府の発表は無意味、と
あちこちのSNSにコメントを書く人たちがいるが、
上記した「自宅療養中に悪化して死亡」するような人たちは
コロナ陽性者の中からしか出ない。
まだきちんとした計算ができない(患者激増中なので)が
コロナ陽性者の一定人数につき、一定の割合で重症化する人が出る。
だから陽性者が増えれば重症者が増える。
重症者が増えれば、その中から死者も出る。
今のように、入院必要と考えられるのに数日受け入れ先見つからず、の状態では
死者は入院していない患者からも、もちろん出る。
その人たちがもし入院してたら助かったかどうかはわからない。
「わからない」から「助かったかもしれない」と家族なら考えるだろう。

お気の毒です。



■自宅療養・自宅待機中の2人死亡 千葉
(朝日新聞デジタル - 08月17日 21:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6632818
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