フランス現代文学を代表する女性作家アニー・エルノーが、自身と既婚年下男性との愛の体験を赤裸々につづったベストセラー小説を映画化。パリの大学で文学を教えるエレーヌは、あるパーティでロシア大使館に勤める年下の男性アレクサンドルと出会う。エレーヌは彼のミステリアスな魅力に強く惹かれ、瞬く間に恋に落ちる。自宅やホテルで逢瀬を重ね、アレクサンドルとの抱擁がもたらす陶酔にのめり込んでいくエレーヌ。今までと変わらない日常を送りながらも、心の中はすべてアレクサンドルに占められていた。気まぐれで妻帯者でもあるアレクサンドルからの電話をひたすら待ち続けるエレーヌだったが……。俳優としても注目を集める世界的バレエダンサーのセルゲイ・ポルーニンがアレクサンドル、「若い女」のレティシア・ドッシュがエレーヌを演じた。2020年・第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション作品。(映画.comより)
<2021年7月22日 劇場鑑賞>
昨年の九月以降、私は、ある男性を待つこと以外、何ひとつしなくなった・・・日本のチラシにはこんな文章が添えられてあります。素晴らしいですね、人生でそれほど夢中になれるものを見つけられた人は幸せだと思います。もちろん、小さな(小学生くらい)の息子と二人で住んでいるのに、彼の世話よりも年下のセクシーな男性との情事に溺れ、家事さえ手につかなくなるなんて、許されることではありません。母親である以上、息子の面倒はみるべきだと私も思います。でも、自らのキャリアも捨てれるほど、またパソコン画面の彼の写真を拡大してその唇に触れる、そんな大人げないことができてしまうほど見境がなくなるなんて、そんな大恋愛、そうそう経験できるものではありません。人並みに結婚してるとは言え、淡々と生きてきた私には、とても羨ましくもあったのでした。
彼の都合でのみ連絡が来る、また彼が「今から会いたい」と言えばすぐに準備する。それでも構わないと思わせる。そこまでの魅力が彼にはあったのでしょうね。映画ではプロバレエダンサーのセルゲイ・ポルーニンが、性器が映るのも厭わず演じていて魅力的でした。体つきだけでなく、顔もイケメンなんですね。確かに、女優さんは女優だからまだまだ若くてきれいでしたが、私みたいな”普通のおばさん”がこんな男性に言い寄られたら、クラクラして一も二もなく落ちてしまうかもしれません。死ぬ前にそんな経験ができたら後悔なく死ねるかもです。
ともかく、一般人には非現実的な話でしたが、夢物語としてはアリだと思ったのでした。ただ、欲を言うと、展開がまさしく「シンプル」で平易だったので、少し退屈でした。もう少し「どうやって出会ったか」とか、バックグラウンドだけでもわかると見やすかったかもしれません。
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