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2020年12月29日13:40

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ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ

 質素な暮らしぶりで「世界で最も貧しい大統領」とも言われた第40代ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカと日本の知られざる関係を描いたドキュメンタリー。2012年にブラジルのリオデジャネイロで開かれた国連会議で、先進国の大量消費社会を優しい口調ながら痛烈に批判したムヒカ大統領。その感動的なスピーチ映像は世界中に広まり、日本でも大きな話題を呼んだ。当時ディレクターを務めていたテレビ番組でムヒカ大統領を取材した田部井一真監督は、ムヒカ大統領が日本の歴史や文化にとても詳しく、尊敬していることに驚かされる。その後も田部井監督は大統領退任後のムヒカに取材を重ね、多くの日本人に彼の言葉を聞いて欲しいと願うように。ムヒカも訪日を熱望し、16年に初来日を果たす。(映画.comより)







<2020年12月20日鑑賞>

 ムヒカ大統領、恥ずかしながら知りませんでした。毎日、新聞も読んでてそれなりに時事問題は把握しているつもりだった自分が、とても恥ずかしい。今回、2012年国連環境会議でのスピーチの書き起こし、読ませてもらいました。大統領のおっしゃられていることは、正しい。全文を書くと長くなるので、印象に残った部分をちょっと書くと、「”持続可能な発展と貧困者対策”についての話し合いだと思うのですが、我々はそんなに発展を続けなければいけませんか。要は人々が消費するために働くのではなくて、過剰な欲を持たずに大量消費を抑えればいいのではないですか」「環境問題ではなくて、実は政治の問題ではないですか」ということだと思うのです。いやポイントがずれているかもしれません。興味のある方は是非全文を読んでみてください。ネットで簡単に出てきます。

 今は幸いに「ミニマムな生活」「断捨離」がはやってる時代ですから、最小限の生活をしておられる方も多いかもしれません。でもたぶん、その「ミニマムな生活」を持続するのにまた、お金がかかったりするのかもしれません。これは、人類がここまで発展してしまい、我々がその社会に属して生きている限り、どうしようもできないことなのでしょう。2012年のムヒカ大統領のスピーチは名スピーチとして歴史に残っているというのに、世の中は変わったでしょうか。人類は賢くなったでしょうか。多分、noです。自分も含め、皆「いつか誰かがやればいい、やるだろう」くらいに思っているのではないでしょうか。また、全人類が一斉に取り組まないと、抜け駆けしていい思いをしようとする奴が必ずいるから(笑)、やっぱり崩れるでしょうしね。

 それでも、私なんかは今回の映画で、大統領の一挙手一投足にいちいち感動しました。もちろん、かのスピーチにも。2016年に来日されたときにも、まるでアイドルのように、若い女性たちが空港に集まって歓声と共に手を振っていました。日本でこれほどの人気があったなんて!東京外国語大学で講演もなさっていました。学生たちの質問に対する答えもいちいちもっともでした。smartな方なのですね。

 ところで、ムヒカ大統領に関しては2018年にも名匠エミール・クストリッツァ監督がドキュメンタリー映画を作っています。今回私が見たのは邦画。監督も日本人です。ウルグアイの大統領のおうちのそばには日本人コミュニティがあったとのことで、菊を栽培するなど、日本人の細やかな技術と勤勉さには当時から一目置かれていたようです。そうおっしゃっていただけると嬉しいですね。こんな立て続けに映画の取材を受けて、大統領も「なんなんだ」とお思いだったでしょうね(笑)。

 世界がいい方向に向かいますように。
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