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2020年09月17日16:01

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ハリエット(Harriet)

 アフリカ系アメリカ人女性として初めて新20ドル紙幣に採用された奴隷解放運動家ハリエット・タブマンの激動の人生を映画化。「プレイヤー 死の祈り」の女性監督ケイシー・レモンズがメガホンをとり、「ホテル・エルロワイヤル」など映画でも活躍するミュージカル女優シンシア・エリボが主演を務め、主題歌も担当。第92回アカデミー賞では主演女優賞と主題歌賞にノミネートされた。1849年、メリーランド州。ブローダス家が所有する農園の奴隷として幼い頃から過酷な生活を強いられてきたミンティは、いつか自由の身となって家族と一緒に人間らしい生活を送ることを願っていた。ある日、奴隷主エドワードが急死し、借金の返済に迫られたブローダス家はミンティを売ることに。家族との永遠の別れを察知したミンティは脱走を決意し、奴隷制が廃止されたペンシルベニア州を目指して旅立つが……。共演は「女王陛下のお気に入り」のジョー・アルウィン、「ドリーム」のジャネール・モネイ。(映画.comより)









 かなり前に「それでも夜は明ける」という映画で”自由黒人(と言ったと思う)”の男性が主人公になってて、「そんな言葉初めて聞いたなぁ」と思ってました。でも、それはこうやってできた言葉で、こうやって広まっていったんだなぁ、ということがわかる映画です。

 まだまだ一部の金持ち白人が黒人奴隷を”所有”していた時代。人間をモノのように自由に売買できて、好きなように扱えた時代。若くて大柄な男子は高く売れるとか、若い女性は売りやすくてそれなりの値が付いたという時代に、それに抗い戦った女性、ハリエット。元々はそんな名前ではありません。しかし愛する男性と結婚しながらも、生まれてくる子供に自由を認めてもらえず、それどころか財政難をやりくりするために売り飛ばされることが判明。両親とも離れ、脱走することを決意します。奴隷の時代と言っても、良識ある白人もいて、お隣のペンシルベニア州ではすでに奴隷制度は廃止されていました。なんとかしてそこまでたどり着けば、自由になれるのです。

 しかしながら、黒人女性が一人で行動していたら怪しまれた時代。当然ですが、当主は逃げた奴隷を追っています。カネになる所有物、逃がすつもりはありません。また、みすみす逃げられたとなると、他の白人当主たちにも影響します。探す方も必死です。命を懸けた攻防が展開されます。

 ところで、ハリエットには特殊な予知能力がありました。子供の頃に当主の暴力で頭が割れたことがあって、死んでいたかもしれない命だったらしく、回復して以降徐々にそんな能力に目覚めたそうです。公にはしていなかったようですけど。で、結果は史実が示す通り、彼女は隣の州まで逃げおおせ、自由になったときに”ハリエット”と言う新たな名を名乗るのです。

 その後は自分の能力を生かし、次から次へと黒人たちを助け出しました。危険を回避できるだけではなく、誰が呼ぶともなく「女神」と呼ばれるようになり、人々がついて来るようになったからです。また天賦の能があったのか、たびたび人々を感動させるスピーチを行い、またその意思の強さから、女性でありながら南北戦争では一つの部隊を率いたのでした。強い女性でしたね、本当に。不屈の精神力は、体力をも伴うのですね。

 対する白人たち。もちろん、良識ある教養人もたくさんいたでしょうが、お父さんが死んで借金があるからとか、お金がないからと言って「じゃぁ奴隷を売ろう」などとのたまってる若い青年、メンツもあるのでしょうが、そんなに必死にハリエットを探している間があるのなら、まず働いたらどうですか?と思いました。なんで昼間からブラブラしているのですか?奴隷が減って大変なら、自分が耕したらどうですか。畑仕事なんて急にはできないだろうけれど、それにしてもまず働けよ、と思いました(笑)。まぁそういう時代だったんだろうけど。

 米ドル新紙幣に採用されたのですね、ハリエット。その前に歴史の勉強ができてよかったです。
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