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2020年09月13日16:49

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はちどり(벌새)

 1990年代の韓国を舞台に、思春期の少女の揺れ動く思いや家族との関わりを繊細に描いた人間ドラマ。本作が初長編となるキム・ボラ監督が、自身の少女時代の体験をもとに描き、世界各地の映画祭で数々の賞を受賞した。94年、空前の経済成長を迎えた韓国。14歳の少女ウニは、両親や姉兄とソウルの集合団地で暮らしている。学校になじめない彼女は、別の学校に通う親友と悪さをしたり、男子生徒や後輩の女子とデートをしたりして過ごしていた。小さな餅屋を切り盛りする両親は、子どもたちの心の動きと向き合う余裕がなく、兄はそんな両親の目を盗んでウニに暴力を振るう。ウニは自分に無関心な大人たちに囲まれ、孤独な思いを抱えていた。ある日、ウニが通う漢文塾に、不思議な雰囲気の女性教師ヨンジがやって来る。自分の話に耳を傾けてくれる彼女に、ウニは心を開いていくが……。(映画.comより)







 韓国映画はよく見ますが、不勉強でこの映画で描かれる「ソンス大橋崩壊事件」を知りませんでした。こんなに大きな事件、日本でもニュースになっただろうに、ダメですね、私。

 1990年代の韓国は、経済も安定期に入り”文民政権”が誕生し、国際社会に向けて変化しようとしていた時期。しかし急激な変化には混乱がつきもの。手抜き工事はなにもこの時期特有のものではないのでしょうが、それによって崩壊事件が起きたのです。しかしながら、映画に関しては、個人的には主人公ウニの思春期特有の不安定さの物語は、普遍的なものだと思いました。例えば「親が自分の価値観でのみ行動し、私のことなんか見ていない」とか「家庭においては男性優位が絶対」とか「親友と思っていたけどそうでもなかった」とか、こんなことはどこの国でも誰の立場であっても、みんなだいたい同じことを感じていると思うのです。暴力をふるう親も、今でこそ咎められますが、少し前まで日本でも当たり前でした(ウニの父親は暴力をふるってなかった。男の子に期待をかけ、女の子を気にかけてなかっただけ)。ウニは毎日会える彼氏もいたし、ディスコみたいなところで踊っていたり(14歳だよね?)して、まだ恵まれているほうじゃないのかな、と思いました。特に貧乏だったわけでもなさそうだし。

 親が子供の前で喧嘩ばかりするのもつらいですね。親も必死なのはわかるし、子供を育てながら毎日生活してゆくのは並大抵のことではないし、お互いに対する不満もあるだろうし、それはわかるのですが、やっぱり子供に関係ないところは隠したほうがいいのではないでしょうか。

 まだ若い塾の先生が「わかってくれてる」と思うのも、思春期あるある。みんな同じ道を辿るのに、やっぱり大人になると生活に追われて「自分がイヤだったこと」なんて、忘れ去ってしまうのでしょうか。最近、そんなことを考えることも増えました。映画をいっぱい見ているからかもしれません。主張の強い映画を無意識に選んでいるのかもしれません。でも、見応えのある映画でした。
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