■無敗の白鵬に土、阿武咲が金星 大相撲春場所
(朝日新聞デジタル - 03月17日 20:07)
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大相撲三月場所十日目、昨日まで全勝で賜杯レースを主導していた横綱白鵬が西前頭5枚目の阿武咲の押し出しに不覚を取り一敗に後退、志摩ノ海を突き出しに退け一敗を守った西前頭13枚目碧山に並ぶ展開となりました。
さて、注目だった発熱休場中の西前頭15枚目千代丸が新型コロナウイルス感染の有無を調べるために受けたPCR検査で陰性と判定され、診察の結果が蜂窩織炎と言うことで場所の続行が決まり、今日の取組も行われた次第。大関貴景勝が関脇正代の叩き込みに屈した後、結び前に白鵬が阿武咲に金星を供給する一番がありました。立ち合い、白鵬が下から右でかち上げを見せるも阿武咲が下から跳ね上げて凌いで回り込み、横綱が引いたところで阿武咲が一気に青房下に押し出して勝負あり。土俵を割った白鵬は無観客の桟敷席に飛び出るほどの一番でした。この一番について、協会の八角理事長(第61代横綱北勝海)は「白鵬に勝つには、こんな相撲を取ればいいというお手本。かち上げに行ってもこんな立ち合いをすれば全然問題ない」と、かち上げを封じ込んだ阿武咲を褒めていましたね。この阿武咲の金星で、思わずテレビ桟敷席で座布団を投げたくなる衝動に駈られたファンも少なからずいるのではないかと思います。
それにしても、勝って金星をゲットした阿武咲と言えば、大関貴景勝と同じ平成8年生まれで新入幕の平成29年五月場所から三場所連続で二桁勝利を挙げて旋風を巻き起こし、その間には二度の敢闘賞受賞もあり、その年の十一月場所では新小結に昇進、その新三役の場所を勝ち越すも、翌年の一月場所で右膝を痛めて途中休場、一度十両に下がり幕に戻って二桁勝利を挙げるもその後は精彩を欠く土俵が続き、先場所西前頭7枚目で9番挙げて西前頭5枚目で久々の白鵬戦。青森県の中泊町立中里中学校に在学中に2年次と3年次に全国都道府県中学生相撲選手権大会の無差別級で優勝し、白鵬が平成22年から主催する少年相撲「白鵬杯」の第1回大会に出場して団体優勝を飾っていたという"縁"のある白鵬への"恩返し"を果たす一番ともなりましたが、これを機に、3年前の勢いを取り戻して復活するのか、今後に期待したいと思います。
その他。二敗の横綱鶴竜は前頭5枚目竜電を寄り切りに退け、関脇朝乃山は先場所敗れている前頭4枚目炎鵬を押し出しで制し、前頭3枚目御嶽海は小結遠藤を押し出しに仕留めて揃って勝ち越し、賜杯レースは一敗の白鵬と碧山を鶴竜、朝乃山、御嶽海、宝富士の突き落としに屈した前頭9枚目隆の勝の二敗グループが追走する展開になりました。
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