■鶴竜が6度目の優勝 大相撲名古屋場所
(朝日新聞デジタル - 07月21日 17:59)
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大相撲七月場所千秋楽、星一つ差の横綱決戦となった結びの一番は、一敗で先行する横綱鶴竜が星一つ差につける横綱白鵬を寄り切りに仕留めて14勝1敗として7場所ぶり6回目の優勝を飾りました。この一番、立ち合い右四つから巻き替えの応酬で左四つとなって両者一歩も譲らず渡り合い、機を見て巻き替えから両差しに持ち込んだ鶴竜が過去7勝41敗と合い口の良くない白鵬を制して寄り切りで勝負あり。40秒9の熱戦で6回目の賜杯ゲットを決めました。鶴竜にとっては横綱在位32場所目(歴代10位タイ)、幕内出場1000回の節目の日の賜杯でした。
その鶴竜の今場所は、場所の初日6日前の今月1日の出稽古で腰を痛めたようで、場所が始まるまで廻しを着けることさえできなかったほどの"見切り発車"(師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)曰く)で初日に臨んだとか。そんな五里霧中の状況の中、初日から充実の土俵で自身最長の12連勝を飾り、課題とされた不用意な引きが見られず積極的な攻めの目立った土俵という印象がありました。
こうなると、鶴竜には自身初の全勝優勝への期待がかかろうと言ったところだと思いましたが、13日目に初の横綱戦となった西前頭7枚目の友風に土俵際逆転の叩き込みに屈して金星配給となり、先に一敗に後退していた白鵬と並ぶ展開となりました。しかし、翌14日目に過去6勝5敗と苦戦している関脇御嶽海を速攻の寄り切りに退け一敗をキープ、前日の黒星を引き摺らずに千秋楽の横綱戦を迎えられたことで、いくらかの余裕が産まれたのではないかと思います。しかし、惜しまれるのは13日目であり、自身未経験で年齢から考えても今後訪れるのかどうかが微妙な「全勝優勝」のチャンスを逸したことかもしれません。とは言え、「名古屋ではまだ優勝していなかった。ここ3年間は途中休場。このままじゃ終われないと思っていたので優勝報告ができて最高です」と言った程の念願の名古屋での優勝であり、「鶴竜の場所」となった充実の今場所に相応しい"有終の美"となった印象でした。
さて、今場所の三賞ですが、殊勲賞が西前頭7枚目友風(初、満場一致)と「今日の一番(小結阿炎戦)に勝ち(昨日まで7勝7敗)、かつ自身が勝った横綱白鵬が優勝する」という条件付きで元大関で東前頭5枚目琴奨菊(受賞の場合4回目)、敢闘賞に西前頭16枚目照強(初、ほぼ満票)、技能賞に西前頭2枚目遠藤(3回目)と西前頭14枚目炎鵬(初)が選出されましたが、琴奨菊は小結阿炎に立ち合い左に開かれて叩き込みに屈して負け越しとなりました。大関4人が揃って休場の場所でしたが、先場所の覇者朝乃山(今場所は7勝8敗)や帰り三役が見込まれる北勝富士、そして三賞受賞の各力士の台頭もあり、期待もできると思います。
また、決定戦となった三段目優勝は西51枚目の寺沢(高砂部屋)が38歳になる部屋の兄弟子である東20枚目の朝天舞を制し、同じ鳴戸部屋の同期の三力士のともえ戦となった序ノ口は3番目に出て来た東28枚目元林が東27枚目丸勝、西27枚目櫻井を制してそれぞれ優勝を決めました。
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