史上最悪の福島第一原発事故から8年が過ぎました。安倍総理大臣が健康被害は一切ないと発言しています。福島県の心筋梗塞は全国1位です。セシウムは心臓の筋肉を冒します。漫画家のさくらももこ氏が昨年、乳癌が再発して急死しました。2017年に急死したアナウンサーの小林麻央氏も、乳癌でした。中尾翔太氏は22歳、胃癌で急死しました。
乳癌は、白血病に次いで放射線の感受性が高い癌です。中尾氏の胃癌は発病率が高く、事故当時は10代です。育ち盛りで被曝すると影響が出やすいと科学者の渡辺悦司先生は語ります。首都圏に集まるスポーツ選手・歌手・声優・俳優により強い被曝の影響があるとしたら、運動や発声で呼吸量が多く、放射性微粒子を人より多く吸うからだと言います。
福島県と平野続きの関東や東北南部では、福島原発から出た放射能が微粒子となって空気中を舞い続けています。遠方から東日本に行った人が、咳が止まらなくなったり、声が出なくなり、離れたら元に戻ったという報告は多数あります。病気は複合要因です。被曝以外の原因があっても、被曝は発病や病気の進行を早め、病気の悪性化を進めるのです。
心臓では、心筋梗塞と心不全の2つについても、福島県の心筋梗塞は全国1位で、急増し続けています。また、心不全も増えています。過去は、血管の中にコレステロールが蓄積して、血栓になって詰まると言われていましたが、最近の医学では、血管が炎症を起こすと、そこに白血球などが染み出して心臓の血管を塞ぐと言います。
脳に飛べば脳梗塞になります。動脈では大動脈解離が起きます。全て突然死の要因です。放射能は細胞で炎症を起こします。放射能が入ると、活性酸素となり、酸化ストレスを起こし、炎症を起こすのです。突然死の引き金になっていると言えます。
また、福島第一原発から多く放出された放射性セシウムは、心臓の筋肉に蓄積しやすい事をチェルノブイリの解剖学者であるバンダジェフスキー氏が証明しています。日本政府は、全て分かった上で、事故の被害は無いと言っているのであろうか。自分の被曝線量を自分で証明するというのは不可能に近いことでしょう。
しかし、このように集団的に現れた疾患症状の全体を見た時に、その方たちが被曝したかどうかを病理病態学的・症候学的に特定することが可能ではないかと思います。福島第一原発事故の被害者や賠償裁判が闘われているアメリカ軍の「友達作戦」に従事した兵士たちの被曝状況はチェルノブイリ・広島・長崎・核実験被曝の症状と酷似しているのです。 (人民新聞2019.3.5発行通巻1675号より一部転載)
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