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2019年04月02日02:22

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首くくり栲象さん一周忌のイベント

昨年3月31日に、肺がんのため、70歳で逝去された、パフォーマーの首くくり栲象さんの一周忌である、3月31日、BankART SILKにおいて、「宮本隆司:首くくり栲象」出版記念イベントが開催され、参加した。この日は、「宮本隆司:首くくり栲象」出版記念展覧会の、最終日でもある。
午後3時からは、栲象さんと親交があった演劇評論家の長井和博さん、演出家の藤田康城さんと、写真家の宮本隆司さんとのトーク。続いて、5時からは、栲象さんのパフォーマンスとインタビューを46分にまとめた、ドキュメンタリー映画「Hangman Takuzo」が上映され、監督の余越保子さんが挨拶。その後、栲象さんを偲んでの、パーティーも・・。
会費は3500円だったが、2200円の写真集「宮本隆司:首くくり栲象」(BankART1929)付き。写真集はとても素晴らしい出来だったが、死ぬ直前まで、20年以上も、彼が何故、自宅の庭劇場で、首くくりのパフォーマンスを、黙々と決行し続けたのか、本当のところは、誰もわからないのではないか。
彼の首つりパフォーマンスは、私は、残念ながら、写真や映像を通してしか、観たことがないのだが、ことすら、鬼気迫るという感じでもなく、また、死と再生の儀式を演じているというような、重々しい、ないしは神々しいものでもなく、実に、淡々として、その野生そのものの庭と、完全に、渾然・一体化して、まさに、自然そのものという、感じだった。あるいは、そのパフォーマンスに、どんな意味があったのかなど、考える必要も、ないのかもしれない。
ただ、毎日毎日、自宅の庭で首をくくり続ける人がいて、今はもう、いない。廃墟然とした家は、借家だったというから、もう取り壊されてしまって、何の痕跡もなくなっているのかも、しれない。でも、彼のパフォーマンスは、人々の記憶の中に、少なくとも今は、確実に生き残っていると、集まった決して少なくない、参加者の顔ぶれを見つつ、そう思った。
もちろん、それもいずれ、記憶の彼方に、消え去っていくのであろうが・・。人の死とは、そんなものだ。

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