黒沢清が2001年に監督した傑作ホラー「回路」。インターネット等の回路を通じて、影のような霊がこの世にあふれ出し、その一方で、人が壁の染みや塵となって、次々に消えていく。世界の終末を思わせるショッキングな映像は、18年たって観ても、いささかも新鮮さを失っていなかった。ただ、明らかに違うのが、パソコンやインターネット、携帯電話(もちろん、ガラケーです)等の映像の、どうしようもないレトロさ。技術はドンドン進歩するが、人と社会の実態というか、有り様は、当時と、さほど、変わっていない。そこが逆に、恐ろしい。
神保町シアターで開催中の、「こわいはおもしろい」企画は、いよいよ、明後日まで。昨日の午後7時15分の回の「回路」を、観に行って来た。もちろん、スクリーンでも観たし、DVDも持っている。しかし、久々の大型画面での鑑賞である。
黒沢ホラーの、その時点での集大成とでもいうべき作品で、今日に至るまで、黒沢作品の中でも、恐さでは、ピカイチ。出演者は、加藤晴彦、麻生久美子、小雪、役所広司等。
9時過ぎに終了して、外に出ると、ほとんどのお店は、すでにシャッターが下り、神保町は暗闇が支配する町になっていた。ところどころ、飲食店の灯りがついているので、怖くはないが・・。
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