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2018年12月21日05:54

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自分なりの判断基準

最近は、日本の新聞界が真っ二つに分かれています、特定秘密保護法案に「反対」と言ったのは、朝日、毎日、東京新聞で、終盤になって日本経済新聞も「反対」の立場を明らかにしましたが、賛成の立場が読売と産経新聞でした。

安倍晋三首相の靖国参拝も、「近隣を緊張状態に導くことで、決して望ましいことではない」と言ったのが朝日、毎日、東京新聞。読売と産経新聞は「何が悪いのか」という立場でした。日経新聞はちょうどその中間くらいの論調でしょうか。もちろん、自分の好きな新聞だけを読んでいればいいという人もいるでしょう。

しかし、日本全体の世論、あるいは国際社会がどうなのかということを知るうえでは、論調の異なる新聞も読んだ方が望ましいでしょう。かつては、それほど論調が変わらなかった新聞各紙でしたが、私たちにとってはお金のかかる時代になってしまったということでしょうか。たとえば、安倍首相の靖国参拝にアメリカが失敗したとコメントしました。

それほど日米関係が悪化しているということは、読売や産経新聞だけを読んでいるとわからないのです。いろいろな新聞を読み比べて、初めて見えてくることもあります。いまはネット時代ですから、ネットでニュースをチェックする人も多いです。しかし、インターネットとのつきあい方は、実は非常に難しいものです。

たとえば、福島で原発事故が起きた後、東京は大丈夫だろうかと不安になった人が「危ないんじゃないか」と思いながらキーワード検索をすると、「東京にも放射性物質」という記事が山のように出てきます。

その一方で、「ちょっと騒ぎ過ぎじゃない?」と思っている人が、「心配ない」と思いながらそういうキーワードで検索をすると、これはこれで「東京は大丈夫」という記事が山のように出てきます。あるいは、中国や韓国の悪口専門のようなサイトもあります。

そればかりを読んでいると、「なんてひどい国だろう」と、自分の中でどんどん確信が強まっていくということがあります。これは大変危険です。ネットは、自分が知りたい情報だけしか入ってこないメディアなのです。できるだけ多様な言論、意見に触れることが、現代に生きる人間には必要です。

いろいろな情報を得ることによって、自分なりのモノの見方を養ったり、自分は何を信じていくのか、何がよくて、何が悪いのかといった判断能力が身についてきます。多様な考え方に触れることで、バランスのとれた人間になれるのです。もちろん、ネットの中には本当に優れた記事もあります。

非常に優れたブロガーがいて、「この人が紹介する本は間違いない」というものもあります。信用できるブロガーを見つけるのはひとつの手かもしれません。世の中のほとんどのことは、公開情報で得ることができると思っています。ウラ情報など必要ありません。

でも、それらの情報を読み解くには、さまざまな情報の裏にある文法を読み解く必要があります。言い換えると、それが「メディアリテラシー」です。この人の言っていることは正しいのか、間違っているのか。判断が難しい時にどうするのか、そのために自分なりの判断基準を持っておくことが大切なのです。

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