中国製造業が一段と失速、貿易紛争の影響じわり
生産縮小示すデータでさらなる景気刺激策の可能性強まる
By Liyan Qi and Lingling Wei
2018 年 10 月 1 日 12:22 JST 更新
【北京】エスカレートする米中貿易紛争が、中国経済に一段と重い足かせとなり始めた。海外からの需要低下と国内消費の低迷が相まって、中国製造業の大幅な生産縮小を引き起こしている。
先月30日発表の経済データによると、製造業の減速が鮮明となり、中国政府が経済を下支えする景気刺激策をさらに強化する見込みが高まっている。
最新データによると、自動車・機械などを製造する民間企業は9月、拡大基調の生産にブレーキがかかった。輸出の新規受注が2016年2月以来の低水準に落ち込んだのが響いた。一方、国有の大手製造企業の生産量も引き続き鈍化した。
中国の7-9月期(第3四半期)の主要経済指標の中で最初に発表されたこのデータは、米中貿易戦争が世界第2の経済大国の成長を押し下げ始めたことを示すものとなった。
これまで中国の景気減速は主に、国内の債務圧縮を進める中で、企業・個人双方の投資や消費が抑制されたことが原因となっていた。だが7月以降は、米中両国の貿易摩擦が単なる言葉による脅しから、相手国の製品に対する数千億ドル規模の関税発動へと発展し、その影響が懸念されていた。
「製造セクター全体の拡大基調は9月に弱まった」と財新智庫莫尼塔(CEBMグループ)の北京在勤エコノミスト、鐘正生氏は指摘。「中国経済の後退圧力は相当大きい」
エコノミストや政府顧問らは、こうした圧力を受け、中国政府が金融緩和や公的支出の拡大といったより成長志向の政策を打ち出すだろうとみている。そうなれば、すでに高い債務水準の拡大を阻止する政府の取り組みが一段と後退する公算が大きいという。
中国人民銀行(中央銀行)は今年、銀行の預金準備率をすでに3度引き下げており、4度目の引き下げがあれば、貸し出しを加速させ、中国経済を後押しすると、アナリストやエコノミストは話す。
国務院発展研究センターの隆国強副主任は30日、米中貿易摩擦が中国の輸出や経済成長全体に影響を与えるのは間違いないと述べた。「企業は生産を削減したり、従業員数を減らしたりするほか、一部は閉鎖に追い込まれるだろう」とメディアとの会見で語り、貿易戦争が経済に与える影響に応じて、金融政策を調整することになると続けた。
景気刺激策の必要性に関するこうした見方は、米国の攻撃から身を守る一方で、景気の息切れを防がなくてはならない中国政府の綱渡り的状況を際立たせている。ドナルド・トランプ米大統領は、強い米国経済のおかげで中国との争いで優勢に立てると繰り返し豪語してきた。
30日に発表されたデータは、関税発動の影響がすでに出始めたことを示している。
中国の経済メディア「財新」と調査会社マークイットが発表した9月の製造業購買担当者指数(PMI)は50.0と、8月の51.0から低下。民間中小企業を中心とする同指数は、8月まで15カ月連続で景況感の節目である50を上回っていた。
一方、中国国家統計局が同日発表した9月の公式製造業PMIは50.8と、エコノミストの予想中央値(51.2)を下回り、7カ月ぶりの低水準。8月は51.3だった。
国有大手企業に重きを置くこの指数は2年余り、50を上回り続けている。ただ、国有企業にとっても先の見通しは暗い。公式製造業PMIのサブインデックスで中国製品の対外需要を示す輸出関連指数は、8月の49.4から、9月は48.0に悪化した。
最新データで唯一の明るい材料は、建設セクターの力強い回復だ。これは中国政府が再びインフラ事業に注力し始めたことが背景にある。国家統計局によると工場の生産活動を除いた9月の公式非製造業PMIは54.9と、8月の54.2から上昇した。
https://jp.wsj.com/articles/SB10174653378051494177104584504601049843342
>エコノミストや政府顧問らは、こうした圧力を受け、中国政府が金融緩和や公的支出の拡大といったより成長志向の政策を打ち出すだろうとみている。
金融緩和は人民元安を招きインフレになるでしょう。
食料やエネルギーを自給できてる時代だったら良かったのにねw
公的支出の拡大は財政悪化を招くので危険です^^;
>これは中国政府が再びインフラ事業に注力し始めたことが背景にある。
日米と異なり元々製造業は生産過剰なのです。
成長が見込める産業に金を注力したくても舵がきれない状態です^^;
政策としてはゾンビ企業の延命しか選択の余地はありません。
だから「再びインフラ事業に注力」なんだよねw
AIや第五次世代技術の研究は先進国から技術盗むしかないんじゃないかなw
ログインしてコメントを確認・投稿する