と言っても、残念ながらサボりではありません。
勤務先が有るビルの隣には、行きつけの歯医者さんが有ります。
自分の席を発って1分以内に行ける近さで、数ヶ月毎に定時(1730)とともに伺っているのです。
ここの診察時間は1800まで、次回は1時間くらいかかるから1700に来てくれ…と前回言われておりました。
で…
1650くらいで上がらせて欲しいと言うと、半休とってくれとのこと。
有休なんかどうせ殆ど使えないので、半休でも全休でも全く惜しくありません。
しかし全休してしまうと、翌日が大変ですから、ここは大人しく半休をとる事に。
行くのが歯医者さんですから、半休とは言え、午後もそのままやって、1640くらいで歯ミガキしてから行けば良いや!
そう思っていたら、それはそれで色々問題が…
という事で、去る木曜日は1200で会社を退ける事になりました。
時間が開くのは良いとして、歯医者さん行く寸前に歯ミガキしたいしな〜
再度勤務先に行けば、歯ミガキは簡単ですが、それもちょっと(>.<)
一旦帰宅するという手も有りますが、せっかく時間が出来たので、ならば映画にでも行くか。
と言っても、どこかカフェか何かのお店で歯ミガキというのもこれまたちょっと(>.<)
そこで、ペットボトルに水を入れておき、すぐ近くの公園を利用する事にしました。
そんな周到な準備で空いた時間で何を観よう…
アレコレ調べているうち、数日前の知人のツィートを思い出しました。
以下引用
「映画《万引き家族》
あれはムゴイ…
悲しくて、切なくて何度も何度も目が痛くなるシーンがあった
冗談でも面白いとは言えない
現実的にあれに近い家族は山ほど存在する
いい意味でも悪い意味でも
あの映画は『痛い映画』だった。
ムンクの《叫び》に似た感覚。
どうして、それを描いたのか。
考える」
普段から聡明な人だと感心している人ですが、ここまで言うような映画って、どんな感じなのだろう?
タイトルから、内容はなんとなく察せられますが…
という事で、観るのは「万引き家族」に決定!
どこで観れるかな?
上野広小路のフロンティアタワー(松坂屋南館だった場所)もやっていますが、診察時間に合いません。
池袋も同じく。
おっ、日比谷が有った!
日比谷か…
そう言えば、日比谷って昔は幾つもの映画館が有る映画街だったんだよな〜
今はどうなっているんだろう?
行ってみると、洒落たビル(ミッドタウン)に入ったシネコンになっていました。
シネコンはやはりキレイで便利ですが…
映画館と言えば、昔は二本立ての場末感有る劇場など、下水臭かったりピンク映画のポスターが気まずかったり(子供の頃ですから)…なんて事も有りました。
別に場末感有るのが良いとは思いませんが、キレイなシネコンはなんだか味気無い気もしなくもありません。
さて
何はともあれ万引き家族。
色々考えさせられる映画でした。
周囲をマンションに囲まれ、そこだけ残った狭い平屋に暮らす一家。
詳細は避けますが、昔TVでイタリア映画「自転車泥棒」を観た時のような、どうしようもないやるせなさ?切なさ?が入り交じった思いで観ておりました。
一所懸命に生き続けるのって、難しい事なんだな…とも。
私が1才まで住んでいたという江戸川区のアパートは全く記憶に有りませんが、写真を見る限り、裕福でなかったのは確実です。
しかし、当時の下町とはそんなものだったのでしょう。
まだまだ日本全体が貧しかった時代が尾を引いていた頃だと思います。
今の時代、狭い平屋に6人が身を寄せあって生きて行くこの映画…
泥臭いし、かっこわるいし、もちろん悪事を働いている訳ですが…
一頃の勢いは衰えたものの、それでも先進国であり経済大国とされている日本って、一体何なのだろう?
言葉で表現しようとすると、陳腐な言い方しか出てきませんが、そんな諸々を考えさせられました。
面白いと思うかどうかは人それぞれ別ですが、観てみる価値有る映画と思います。
話は逸れますが、マンガであれアニメであれ、「貧しさ」を描くというのは実に昭和的…というのが一般的なイメージだと思います。
例えば、私が子供の頃にTVで観ていたアニメ「あしたのジョー」や「タイガーマスク」は、貧しいながら精一杯生きている人々が描かれていました。
数年前に実写で「あしたのジョー」が映画化されましたが、爽やか過ぎて実体感の無いジョーに愕然…
内容自体はお馴染みのストーリーですから、それなりに楽しめましたが…人気俳優使えば良いというものではないでしょう。
まぁ平成の映画だから、あの泥臭さは似合わないという考えでしょうか。
そんな事を思ったものですが(もちろん貧困はいつの時代も有りますが)…
今や「平成の貧困」も、不自然でなく感じられるようになってしまいました。
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