かつて、「戦で敵を完全に包囲するのは愚策である」という考え方が有りました。
つまり、完全に包囲され、逃げ道が無いと分かれば、必死になって抵抗が激しくなる為、その分味方の損害が増えるという事です。
その為、わざと一方向だけ包囲を開けておくという事が行われていました。
幕末の上野戦争でも、新政府軍は上野の山に籠った彰義隊を包囲しましたが、根津方面を開けていたことが、短い時間で戦闘が終結した一因となったようです。
とは言え、その原理は近世までの封建的軍隊の話でしょう。
近代以降は国軍として組織化され、陣形の崩壊より敵の殲滅を目的とするようになり、武器の射程も長くなる…
中途半端な包囲より、完全な包囲の方が良いという原理になっていると思います。
さて
それと関係有るような無いような…ですが、本題は北朝鮮問題です。
日米韓はじめ、本気度は不明ながら露中も経済制裁に反対しておりません。
経済制裁とは地味なようですが、戦前の日本がそれで戦争やむ無きとなった事例も有りますし、やり方次第では大きな効果が有るでしょう。
ところで、燃える闘魂こと猪木会長、いや猪木議員と言うべきか、北朝鮮入りを計画中しており、それに政府が難色を示しているのだとか。
猪木議員が、現役プロレスラーアントニオ猪木だった1995年、平壌にて平和の祭典という新日のプロレス興行が有りました。
22年前ですが、平壌での興行など、そんな簡単に出来るようなものではなく、この開催を通じて多くの要人とパイプが出来たよう。
しかも、北朝鮮ばかりでなく、キューバのカストロ議長やイラクのフセイン大統領とも会談しており、しかも、イラクでは日本人人質解放させるという離れ業を演じました。
議員とは言え、政府の代表している訳ではないので、相手からも会い易いという事も有るでしょう。
しかし、猪木議員の卓越した勇気と行動力、信頼を得る為の努力有っての事であるのは、間違い有りません。
チラシの印刷経費で私腹を肥やしたりしているような、存在意義の無いインチキ議員がチョコチョコ現れていますが、猪木議員の爪の垢でも煎じて飲んでみれば?という思いです。
かの国のトップは平壌平和の祭典からまるっきり変わりましたが、彼らとてチキンランレースを続けるのが本意ではないでしょう。
また一度拳を下ろしてしまえば、自国の滅亡か自らの滅亡まで引き返す道は有りません。
更に、このまま弾道弾を射ち続ければ、その費用もバカにならないでしょう。
面子を保ちつつ、矛を下ろす事が出来れば、それに超した事は無い…と考える人も多いのでは?
何らかの落としところを探しているのは、かの国ばかりではなく、わが国も同様でしょう。
わが国の政府は猪木議員の訪朝に懸念を表しているようですが、外務省はともかく、何らかの内意を得ているのでは…と、私は思っています。
制裁を科している側の政府としては、おぉっぴらに認める訳にはいきませんが…
私は闘魂外交に期待しています。
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