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2017年06月19日08:34

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マンチェスター・バイ・ザ・シー(Manchester by the Sea)


 

 「ジェシー・ジェームズの暗殺」「インターステラー」のケイシー・アフレックが主演し、心を閉ざして孤独に生きる男が、兄の死をきっかけに故郷に戻り、甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく姿を描いたヒューマンドラマ。「ギャング・オブ・ニューヨーク」の脚本で知られるケネス・ロナーガンが監督・脚本を務め、第89回アカデミー賞では作品賞ほか6部門にノミネート。アフレックが主演男優賞、ロナーガン監督が脚本賞を受賞した。プロデューサーにマット・デイモン、主人公の元妻役で「マリリン 7日間の恋」のミシェル・ウィリアムズ、兄役で「キャロル」のカイル・チャンドラーが共演。アメリカ、ボストン郊外で便利屋として生計を立てるリーは、兄ジョーの訃報を受けて故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに戻る。遺言でジョーの16歳の息子パトリックの後見人を任されたリーだったが、故郷の町に留まることはリーにとって忘れられない過去の悲劇と向き合うことでもあった。(映画.comより)









つらい、つらすぎる。胸がつぶれそうでした。もちろん、ラストは少し希望が見えるものになっていましたが、話の展開がつらすぎました。「こんなにしてまで、人って、生きてゆかなきゃならないんだろうか」と、ごく最近も言ったような気がします。そう、マイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデル主演の「光をくれた人」です。あのときも「つらすぎる」と、息が止まりそうになりましたが、今回もやりきれなさで一杯になりました。これほど何を見てもつらいって、自分に原因があるのかもしれませんね。元来、映画って、嘘っぱちでも希望があるもの。心がけを変えなきゃですね。

マンチェスタ・バイ・ザ・シーは、実在の街だと聞きました。実際も、こんなにどんよりとした街なのでしょうか。最近見た「私は、ダニエル・ブレイク」でもつらそうな街だったし、映画の主人公たちって、みな大変そうで、どの街も住みづらそう。

そんな街でも、ケイシーは仲良しの兄(カイル・チャンドラー)と、その息子パトリックとともによく船を出して楽しんでいます。自分にも3人の幼子がいますが、まだ小さいのと、大きい方は女の子たちだということで、もっぱらパトリックと遊んでいます。兄は心臓の持病があったり、(兄の)妻が精神的に不安定だったりと、問題も抱えていますが、親もそばにいるし、裕福ではないけれどそれなりに暮らしていました。ところが、そんな平凡なケイシーに悲劇が襲うのです。ここはあえて書かずにいます。想像を絶する悲劇です。ちょっと耐えられないですね。それで、ケイシーは妻とも別れ、この町を出ることになります。もう、戻れない、戻りたくない。そんな感じだったはずです。

ケイシーは、ボストンの郊外で便利屋(何でも屋)をやっています。それなりに腕も立ち、仕事も切れずにあるのですが、時々態度や言葉遣いが悪いので苦情も入ります。まぁ見ている限り、客も悪いと思うんですけどね。そんななか、故郷の街から連絡が。心臓が悪かった兄がとうとう亡くなり、息子の後見人に弟である自分を指名していると言うのです。そんなこと、聞いてない。相談も受けてない。どうして兄はそんなことを?二度と帰りたくなかった街に、ケイシーは向かうことになります。

さすがにオスカーを貰っただけのことはあります。良くできた映画でした。静かに淡々と、でもどうしようもない日常を描いていて。でもやっぱり、人は一人では生きられなくて、どこかに希望もあって。

やりきれないですね。こんなに平凡で欲もないような男に、神様はどうしてこれほどの試練を与えるのでしょうか。それでも、その「平凡さ」が、よくわかるんですよね。私は女だけれど、ミシェル・ウィリアムズに対する態度とか、言動とか、「あ〜、きっとうちの主人でも同じこと言う。きっとおんなじなんだろうな」って、想像できるんですよ。

ちょっとしんどいけれど、体力のあるときに鑑賞してみてください。良作です。

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