去年亡くなった彼の一周忌もせまる中
お母様が度々

をくださる。
やはり一人は心細く、もう卒寿もすぎているので不安なのだと
お嫁さんは家のお金数千万円をごっそり持ち出して、どこにいるのかわからず
孫たちは、「次はお前の番だくそばばぁ」
と悪態をついて怖いとのこと。
「息子は死ぬ前に保険がおりるから、あなたと一緒にくらすように言っていたの」とお母様は泣く。
でもその保険1千万円は、わたくしの名になっていたのに、孫にひったくられた。
なにもかも残したまま離婚も間に合わず死んだ彼が悪い。
正直、私の両親はわたくしにあまりめんどうかけずに逝ってしまったから特に父はいまだにくやまれる。
だからその父の誕生日が奇しくも命日になった彼の、お母様、わたくしの母と東京の女学校で同級生だったお母様。他人事とは思えず、看取ってあげたい気持ちはわたくしにはある。
だけど、お母様がいるお家の半分は彼の名義らしいので、もしお母様が亡くなったらわたくしはすぐ出ていかなくてはならない。お母様のお葬式もしてあげられない。
けれど、養女であればどうだろうか。
昨日泣きながらお母様がそういつた。
私と一緒にくらしたいと。せめて息子が好きだった人に看取ってもらいたいと。
悩む。
確かに、わたくしはもう両親もいなくてひとり。借家住まい。
家賃も年金暮らしの身には厳しい。
お母様のところに行けばなにも心配はない。
けれど、この体。
大丈夫なのか。
お母様より長生きできる自信はあるのか・・・・・
不安。
でも、何かしてあげたい気持ちは強くなっている。
それが私の最後のご奉公になればと。
ログインしてコメントを確認・投稿する