英作家ジョジョ・モイーズが2012年に発表し、世界40カ国以上で翻訳されベストセラーとなった恋愛小説「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」を、「ゲーム・オブ・スローンズ」「ターミネーター:新起動 ジェニシス」のエミリア・クラーク&「あと1センチの恋」のサム・クラフリンの共演で映画化。性格は前向きなだが、夢にチャレンジすることに躊躇し、仕事を転々としながら、なんとなく毎日を過ごしているルー。彼女の働いていたカフェが閉店してしまい、職を失ったルーは半年限定で介護の仕事に就く。ルーが担当することになったのは、快活でスポーツ好きだったが、バイクの事故で車椅子生活を送ることとなった青年実業家のウィルだった。当初、ウィルはルーに冷たく当たるが、ルーの明るさがウィルの心を溶かし、やがて2人は互いに最愛の存在となっていく。監督は本作で長編映画デビューとなるイギリスの舞台演出家テア・シャロック。(映画.comより)
都会でしか上映されていないような作品が、田舎でもやってる!しかもずれることなく。なにげにうれしくなって早速出かけてしまいました。
よかったです。若いときにしか起こり得ない美しい物語。ちょっとダサいけど(といっても充分かわいい)pureな女性と、未来をなくした若い男性の物語。おばさんは、なんだか心洗われました。生粋のイギリス映画です。
主演はリッチなイケメンにサム・フランクリン。私、「あと1センチ・・・」は見てないので、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで、美しい人魚に心惑わされていた若き牧師さんの印象です。女性はエミリー・クラーク。なんと!「ターミネーター 新起動」の主役だった子ですね!雰囲気違いすぎて全然わからなかったです。あんなにカッコよかったのに、今回はいい人だけどどんぐさくてダサい、みたいな。体型もどぐさそ〜な感じになってて。すごいですねぇ、さすがに女優さんですね。
サム・フランクリンは、若くて裕福、その上イケメンときていて、美人の彼女もいてまさに人生は順風満帆。ところがそんなある日、ついよそ見しながら道を渡ってしまい、大型バイクに轢かれることに。そのまま、自分の意志では全く体が動かせないほどの障害を負い、一生を車いすで過ごすことになってしまいます。懸命のリハビリにより、片手の指だけなんとか動かせるようになりましたが、それ以上は物理的に無理。そんな彼は、以前の生活がまぶしすぎて現状を受け入れることができません。まぁ、そんなの、成功してない人でもそうなんでしょうけど。
片や26歳でまた失業しちゃったエミリア・クラークは、いい人でがんばり屋なんだけど、今回は勤めていたカフェが閉店することになったりと、なんか運のない子。家も貧乏で、なんでもいいから稼がなきゃならなかった。そんなとき、6ヶ月だけの率のいいバイトを見つけて飛びつきます。それがサムの世話だったのです。
もちろん、ヒネちゃってるサムはことごとく皮肉を言い、人を遠ざけようとします。しかし、生活がかかってるエミリアだって負けてはいられないのです。持ち前の、ちょっと過激なファッションセンスで、カラフルな衣装をとっかえひっかえしながら、必死に毎日勤めます。彼女のファンション、国が違うからか、あるいは設定の時代が違うのか。私の周りだと「かなり浮く」感じの派手さでした。もちろん、若いから似合ってますよ。個性なんでしょうけど。
彼女の「めげなさ」がよかったんでしょうね。彼も最初は彼女に呆れもしましたが、だんだん彼女に気を許すようになってゆきます。教養も、住む世界も違う彼女を包むような感じ。でも、このアルバイトが「6ヶ月」だったのには、わけがあったのです。
これは、映画のチラシにも普通に書いてあるので、書いてもいいかと思うのですが、もう回復が見込めない彼は「尊厳死」を選択していたのですね。それを知った彼女はショックを受けます。なんとか彼を翻意させようと必死になります。彼だって、彼女のことを愛おしいと思っていることに変わりはないのです。果たして彼の思いは、彼女の思いはどうなるのでしょうか。「命を尊ぶ」ことが一番なのか、あるいは「人としての尊厳」が大事なのか。じゃ、愛する人の思いはどう受け止めるのか。
これは、ぱっと見「難病ものの男女のメロドラマ」のような体(てい)を取りながら、人としての奥深い価値観を問うてきます。果たして自分なら。
冒頭にも書きましたが、エミリアがよかったですね。本当にまさかの「サラ・コナー」。全く気づきませんでした。何とも言えないpureさとダサさと。えもいわれぬかわいさを醸し出してました。
お勧めです。
ログインしてコメントを確認・投稿する