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2016年08月24日07:50

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ラスト・タンゴ(Un tango mas)


 

アルゼンチンタンゴの伝説的ペア、マリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペスを描いたドキュメンタリー。それぞれ14歳と17歳の時に出会い、その後50年近くにわたってペアを組んだマリアとフアン。何度も別れを繰り返しながらも必ずまた手を取り合ってきたふたりだったが、やがてフアンはマリアの元を本当に去ってしまう。現在80代になったふたりが若きダンサーや振付師を聞き手に、ふたりの愛と葛藤の軌跡や互いへの思いを明かしていく。そしてその中でも特にドラマチックな場面を、若きダンサーたちが美しいタンゴの振付で再現する。ヴィム・ベンダースが製作総指揮に名を連ね、「ミュージック・クバーナ」のヘルマン・クラルが監督。(映画.comより)







生来、ダンス映画が好きです。自分が踊れるわけではありません。単に憧れです。サリー・ポッター監督の「タンゴレッスン」を始め、本場南米の映画など、場末(?)の映画館にまで足を延ばして鑑賞したものでした。

今回は有名なペアの一生が描かれるとかで(自分はそのペアも知らないのですが)、期待マックス。

果たして、素晴らしい映画でした。主人公マリアの格好のいいことったら!あのお歳で、どうやったらあんなにしゃんと背筋が伸びるのか。タバコを吸う姿もサマになる。アルゼンチンタンゴの映画を見るたび、「年配女性が美しく活躍していること」「きちんと尊敬されていること」に羨望を感じていました。たとえ顔が皺だらけでも、格好良く踊り、皆もきちんと一目置いている。日本のように「若さ至上主義」がとても恥ずかしく、日本で同じことをやったら「いい歳して。若い頃と同じように思っているのかしら。誰も見ないって」な〜んて言われているところじゃないかと思うのです。

とにかく、難しいことは抜きにして、カッコよかったです。ごく若い頃の出逢い、お金がない若者が集まって踊った数々のホール、細かいことは言わなかった当時のホール経営者たち、箒を相手にした家での練習など、ざっとしたことが描かれてゆきます。その各々のパートは若い役者さんたちが演じているのですが、彼らがまた魅力的!ラテンの男って、なんであんなに魅力的なのかな。女性たちも美しい。

そしてお互いプライドを持ち、相手に媚びることなく、一緒に過ごせなかった時期も、仕事は仕事、ダンスはダンス。パートナーとして踊り続けます。お互い、その才能は深く認めあっていたのです。

そしてついに1997年のコンビ解消。老年となった今、若い後輩たちのインタビューを受けながら、なおも輝いているマリア。きっと死ぬまで踊り続けるのです。

インタビューしている若い人たちの、彼女を見る目つきが素晴らしい。それだけの実績を積んできたのですね。そして、ラスト、大舞台での再会。老年となった二人のダンスを少しですが見ることができます。

ハァ〜カッコよかった。こんなふうに歳を取れればいいな。

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