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2016年07月05日22:47

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楽しいレトロプロブレム(補講 その1)

 2週間ほど前、「楽しいレトロ(25)」の最後にチェス版の覆面推理を2作引用しておいた。これらの解答発表を今日と明日の2回に分けてしようと思う。もしまだ見ていないという人がいたら、まずはこちらをご覧ください。
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1953556868&owner_id=10857363

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(56-a)Andrej N. Frolkin, Henri Nouguier(diagrammes 92 01-03/1990)
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それぞれの文字に色と駒種を割り当てよ。また最終手は何か?

 まずは、どの文字が何枚あるかを数えてみよう。すると、A=7,B=8,C=2,D=2,,E=2,F=2,G=2,H=1,I=1,J=1の計28枚であり、駒取りは4回あったことが分かる。文字種は10種。よって、使われていない駒が2種類ある。また、1枚しかなく接触していないHとJがKであることも明らかだ。

 最初に、一番多く使われているBがPかどうか考えてみよう。BがもしP以外の駒ならば、成駒は最低6枚発生していることになる。すると相手のPは最低でも2枚取られているので、AはPではない。しかしそうなると、更に5枚成駒があることになり、取られた駒は全てPということになる。ということは、現在盤上にはPは存在しないか、若しくはあっても1枚のみということだ。それぞれの場合について、更に分析してみよう。

� �Pが存在しない場合
 IとA(またはIとB)がQということになる。しかし、どのように配置しても不可能両王手がかかる。

�◆�Pが1枚だけ存在する場合
 IがPに対応することになる。これまでの議論より双方のQは取られていない筈だが、1枚のみの駒はこれ以上盤上に存在しないので、AとBがどちらもQということになる。(他の文字にQが対応すると、更に成駒を作らなくてはならなくなり矛盾)しかしこの場合も、成駒の枚数が全部で13枚ということになり、矛盾。

 以上より、BはPである。するとこれより、駒取りは4枚ともBによるものであり、AもまたPであることが直ちに従う。つまり、A,BともPであることが示された。
 では、どちらが白でどちらが黒なのだろうか?

a)A=白P、B=黒Pの場合
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 この場合、黒が白駒を4枚取っていることになる。黒には取られた駒はないので、Df8=黒Bである。ところがこの場合、f筋の白Pが成ることはできないので、矛盾。(黒Pに取られる方法がない)

b)A=黒P、B=白Pの場合
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 この場合、白が黒駒を4枚取っていることになる。この場合、Pg2が白であることから、Hf3が白Kで、Jh4が黒Kだと分かる。白には取られた駒はないので、Ig3=白Qであり、またf筋の黒Pは成っていることも分かる。
Eに着目すると、これは黒のS,R,Qではなく(既に黒Kにチェックがかかっているから)、また黒Bでもあり得ない(どちらも黒桝だから)。従ってこれは黒駒ではない。白のB,R,Qでもないので、消去法よりこれは白Sである。Gが白Rであることも、ほぼ同様にして求められる。
 白は一枚も取られておらず、また成駒もないので、白Bの可能性があるのはC,D,Fのいずれかだが、Bb4はa3から駒取りして動いているので、Ca3がBの可能性はない。更に、白Pの駒取りの位置は全て黒桝であることを考慮すると、黒の白桝Bは少なくとも1枚残っている。つまり、黒Bは確かに盤上に存在する。するとD=黒B、F=白Bとなり、残ったCは黒Sということになる。これで、全ての駒が判明した。Q.E.D.

(正解図)
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勿論、最終手はQe5-g3+である。
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