アメリカとメキシコの国境で巻き起こる麻薬戦争の闇を、『灼熱の魂』『プリズナーズ』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が衝撃的かつリアルに描いたアクション。メキシコ麻薬カルテルを撲滅すべく召集された女性FBI捜査官が、暴力や死と日常が隣り合わせの現実を目の当たりにする姿を映す。主演は、『イントゥ・ザ・ウッズ』などのエミリー・ブラント。ほかにベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリンらが出演。ヴィルヌーヴ監督による臨場感たっぷりの演出と、名優たちの緊迫した演技に注目。(シネマトゥディより)
シリアスすぎる映画でした。見ている方が落ち込むような。いや、現実だとは思うし、きれいごとでは済まない世界だとは思うのですが・・・。最近、似たような映画が連発ですね。日本でたまたま公開が続いただけかもしれませんが、ベネチオ・デル・トロも共通して出ているような。
エミリー・ブラントは、トムちんとの映画「all you need is kill」そのものの役で、強い女性が板について来ました。心なしかきれいになってきたような気もします。しかし、のっけからすさまじい描写。さすがのFBI捜査官もゲロゲロですが、さもありなん。そして、度の過ぎたシンジケートを潰すために、上層部はFBI捜査官から一人引き抜き、チームに加えることを決めるわけですが、それがエミリー・ブラントだったわけです。個人的には「なぜ女性?」と思わんでもなかったですが、なにか考えるところがあったのでしょう。もちろん、彼女は優秀ですし。
チームを率いるのはジョシュ・ブローリン。素足に雪駄履きの怪しげなおじさんです。で、いざ合流してみると、身分を明かさないますますあやしげなおじさん、ベネチオ・デル・トロがいました。彼のことや、現地で行われている作戦については「聞くな」とのスタンスです。そりゃいかがわしい現地で隠密に作戦を実行する方にとっては「がたがた言わずに言うとおり動け」ってもんでしょうが、動かされる方にとってはたまったものではありません。彼女(とその同僚男性・補助的に動いている)は詳しいことを知るまで動かないと宣言し、対等に渡り合ってゆきます。
取り締まる方も取り締まられる方も、善悪の境などありません。どこかでなにかに噛んでいないと入ってゆけない世界なのです。どこまでも正義を貫こうとするエミリーはゆき詰まってゆくのですが、そんなことはお構いなしに地獄絵図は続きます。もうこのへんのエグさは画像を見ないと描写のしようがないのですが、個人的にはこんな世界、たとえ現実であってもわざわざ見る必要はないと思います。
で、これだけの描写をしておきながら、ラストに向けては案外尻すぼみなのです。ちょっと拍子抜けします。まぁベネチオは大活躍ですけど。
確かによくできた映画です。でも、個人的にはお勧めしません。エグすぎます。
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