以下、田口佳史「言志四録・佐藤一斉の自分に火をつける言葉」より。
学を為すの効は、気質を変化するに在り、その功は立志に外(ほか)ならず。
「言志耋録28」で一斉は「学問をすると、性格が良くなる。その原動力となるのは、志を立てることにほかならない」と言っています。
「習い性になる」という言葉がありますね? これは、最初のうちは「こうしなきゃいけないぞ」と自分に言い聞かせて行なっているようなことでも、繰り返せばそれが習慣になり、性格が変わってくるということです。
たとえば、気分にムラのある人が「機嫌の良し悪しを他人にぶつけてはいけない」と学び、「何があっても笑顔でいよう」と決めたとします。
これは意外と難しい課題ですが、気持ちが落ち込むようなことがあっても、人からイヤなことをされても、務めて誰に対してでも笑顔を向けていると、だんだんに意識せずとも笑顔でいられるようになる。良い習慣が性格を良い方向に変えていったというこということです。
さらに一斉は、そういった学習効果が立志にもおよぶとしています。どういうことでしょうか。
「立志」とは「立派な人間になろう」という志を持つことです。そういう志があれば、「よく学んで人間性を磨き、性格をより良く変えていかなければ」と思いますね? 逆に言えばそれは、「立志が学びの原動力になる」ということです。
志があるから学ぶ、学ぶから性格が良くなって立派な人間になり、志が成就される。そういう好循環を、学びを核にしてつくることが大切なのです。
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